教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1014回 一学期、目標を立てて実践・定着させたことの点検を

学習態度の総点検をします。
点検項目は、指指導者が子どもたちが向かっていく方向をしめすものです。、
子どもたちに指示、強制するものではありません。
ひとつの基準であって先生によって異なるかもしれません。
私が二学期の最初に子どもたちの学習態度を総点検した視点です。


始業の合図に反応して直ちに子どもたちが学習に入っている。
少なくとも教室に入って次の学習の準備を済ませている。


なるべく先生や友だちに頼らずに自分で問題を見つける。
学習材のなかから疑問をもつことができる。


わからないから教えてもらう。読めないからみんなの前で読ませてもらう。
わからない、読めないという自覚から始める学び。


友だちのどのような発言に対しても軽はずみな言動を慎む。
友だちの発言をゆとりをもって受け止める。


発言は先生に向かってするのではなく、すべての友だちに向かって行う。
話し手は周りのすべての友だちが聞き手であると自覚する。


ぱっと思ったこと、即座に発言してみる。
直観的なひらめきの発言を大切にする。


まだまだありますが、一学期に培ってきた学習態度を点検します.
学習においては、子どもたちは忘れていることも多いです。
それを注意したり強制したりしてはいけません。
学び方が身についてきたプロセスをもう一度たどることで、身につけるようにします。


参考までに、一学期学習態度がさらに育ってきた学級においては、次のような点検項目をつくります。


理解したことは、練習、復習によって身につける。
発表してみんなの意見に耳を傾けられる。
結果が正しいことより結果を引き出す過程を大切にする。
途中で分からなくなったら原点にもどってみる。
発表は、一度頭でつぶやいてから発言する。(ひらめき発言もあり)
これらの基準は、高学年の子どもたちを対象としています。


要するに、先生が一学期、目標を立てて実践・定着させたことを、二学期にもう一度点検します。

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