教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 980回  先生の二学期も 夏休みから始まる

夏休みも近くなってきました。
先生方は、どのような気持ちで夏休みを過ごされるでしょうか。
夏休みは休暇ではありません。
自己研修期間です(有給)


「やれやれほっとしました」
子どもたちとうまくいかないことも多かった。
学級に少し乱れが出てきて修復に時間がかかったなあ。
集団になじめないA君の対応に苦慮した。
しばらくA君の対応から離れることができる、ほっとするよ。


「もう少し時間がほしかった
目的をもって指導計画のもとに実践されたのだろう。
だからこそ、時間不足になったかもしれない。
どんなことに時間がたりなかったのか。
どうすれば足りたのか。反省と今後の計画。


おおむね計画したことを終えることができました
計画は常に修正されるもの。
計画どおりできたことに問題を感じていないのか。
人間を相手にする仕事、教育において予定どおりという言葉は禁句。


二学期を迎えるための準備
各教科の系統的指導の計画案づくり
 月ごとに、単元ごとに学習計画をたてる。
 単元のつながりを把握する。


 各教科の単元研究
 目標、子どもの既習事項、指導内容、簡単な指導の流れ、資料等
 等の準備(社会資料・実験器具の点検・掲示物の準備)
 単元の内容を頭に入れておくことで、ふと、指導のアイデア
 が浮かぶ。
学校行事に参加する子どもたちの態度、技能、心構えの指導計画。
 行事の目的を達成するための学級、学年としての事前指導の準備。


学び方の段階的指導
 教科内容の学び方を個人、班、全体に分けて目標をたてる。


④一人ひとりの子の学習・生活についての問題点をまとめ、対策
 考えておく。


⑤二学期の保健指導の見通し
 夏休みから急に学校生活が始まる子どもたちの健康管理
9月最初の一週間で健康上つまずかないようにする。


ゆっくりと学習や生活を始める。
子どもたちの状態を見ながら、休憩時間を確保する。
宿泊行事があれば、一人ひとりの平熱を把握する。
アレルギー、既往症を改めで確認。


他にも学級や子どもたち、先生の関心に応じていろいろなことができます。
二学期をより快適に生活するための布石です。
毎日の日程や行事に振り回されるのでは余裕がなくなってしまいます。
二学期は一歩先を見て、ゆとりのある指導ができるようにします。

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