教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 934回 学習技能のつながりを大切に 単元「言葉の準備運動」

どの学年を受け持っても、その教科において、低学年からどのような学習をたどってきたかを把握しておく必要があります。
場合によっては、前学年の内容を復習してから学習に入ることもあります。
6年国語の教科書の最初の単元に「言葉の準備運動」があります。
これは、3年生から継続された指導の最終段階になっています。


3年は 「よく聞いて じこしょうかい」
4年は 「こんなところが同じだね」
5年は「教えて あなたのこと」
6年 「つないで、つないで、一つのお話」


6年生は各教科の最終段階です。
したがって、下学年からの学習内容を復習することもあります。


たとえば、6年生に3年生からの内容を勉強してみたらどうでしょうか。


3年の指導目標は
相手を見て話したり聞いたりするとともに、言葉の抑揚や強弱や間の取り方などに注意して話すことができる。
4年の指導目標は
話したり聞いたりするなかで、お互いの共通点や相違点を見つけて、友達とつながり合うことができる。
5年の指導目標
友達に質問することで、お互いに相手とのつながりをつくる働きがあることを理解する。
6年指導目標
グループになって、順番に話をつなげて一つのお話をつくることができる。
相手の言いたいことを理解して、自分の考えを付け加えていく活動になる。
最初の文と最後の文を決めてから順番に回してお話を作っていく活動。


これらに共通することは、友達づくりである。
それを言葉を媒介として人と人がつながり合える楽しさを味わう。
6年生を担任すると、今までの学年の内容、教科書はどの教科においても
一度は目を通すようにします。

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