教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 979回 夏休み前に 二学期の学級生活 開始

今までのお話は、4年生以上の子どもについて実践してきたことです。
今回、お話するのは、夏休みに空白をつくらない。
子どもたちの意識を少し学校生活に残しておくのがねらいです。
夏休みという期間を9月からの活動のために生かせるようにします。


夏休み前の二日間で二学期の学級づくりをします。


まずは、二学期の学校・学年行事を見通します。
教室の背面掲示盤のさらに上のスペースに月ごとの行事・日付・内容・めあてについて簡単に掲示します。
さらに、その下には、学級行事も計画していきます。
もちろん、9月以降に修正されます。
お楽しみ会のような行事も入れておきます。
私の場合は、月に一回、お楽しみ会(学級文化づくり)を入れました。
二学期を見通すことで、子どもたちの期待が膨らんできます。


席替えについては、事前に行ったこともありますが、9月を迎えた時のフレッシュな気分を味わえるように席替えは9月に回しました。


ただし、係活動については、班の枠を外して、組織しました。
係活動のねらいと手だてについても話し合わせます。
ねらいは抽象的なものではなく、具体的なものにします。
具体的目標が達成されたならば、その係の班は解散します。


係活動のねらいは、楽しさと便利さ、そして、学級文化の創造です。
学級生活が明るく楽しいものにすることが目的です。
子どもたちは、自由な発想でもって計画します。
係のポスターは、一目見て、ねらいと具体的内容がわかるようにします。
どの係よりも目立つポスターをつくります。


こうして、9月1日の始業式の日から活動が始まります。
必要な活動は、席替え、班づくりのみです。
さらに、9月1日から授業を始めます。
これは長い夏休みを過ごしてきた子どもたちにとつては刺激になります。
授業は、全員参加で楽しいものにします。
一時間ぐらいはできるはずです。
たとえ30分でもいいのです。
子どもたちを目覚めさせるのは授業です。
それは、仲間と共に学びあえる楽しさを味わえるからです。


授業で教室の雰囲気を楽しいものにする。
授業で集団づくりをする。
授業は子どもたちを明るくします。

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