教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 968回 どちらが先かな 授業と宿題 学習意欲と学習態度

疑問1
学校での学習ができるから宿題をするのか。
宿題をするから学校での学習ができるようになるのか。


「あなたは宿題をきちんとしないから勉強がわからないのよ」という先生。
授業で理解していないことを宿題にして独りで家で勉強できるのか。
宿題が練習、復習というねらいをもっているなら、その前提は、授業内容を理解していることです。
学校の勉強は先生と友だちのサポートつきです。
家庭は、独りで机に向います。
保護者が手伝っていることもありますが、それでいいのでしょうか。
学校は学習内容を理解・習得させる場です。
それを家庭に持ち込むのはおかしいのでは・・・。


計算の宿題で、計算の仕方を理解できていることが前提です。
さらに、子供によって一題解くのにかかる時間がちがいます。
それにもかかわらず、計算20題を一律にだすのは無理がないのでしょうか。
計算の数ではなく、計算する時間によって宿題の数が違います。
すくなくとも先生は、子供が計算10題をこなす時間を事前に調査して理解しておきます。
加減乗除のすべてを調査します。


そうすると、計算の宿題は子供によってこなす数がちがってきます。
何題するかを子供に決めさせるのもいいです。


さらに、独りで家でできる問題とそうでない問題を区別させてから宿題を考えることも大切です。


子供たちが宿題をしてくるのは、先生の授業の成果です。



疑問2
学習態度がよくなるから学習に意欲がでる。
学習に意欲がでるから学習態度がよくなる。
どちらでしょうか。


授業中
「〇〇くん、指をいじるのをやめなさい」
「あなたどこを見ているの。先生の方を見なさい」
「姿勢が悪い。背中をぴんと伸ばしなさい。」
授業中の子供の姿勢を正したら、学習意欲がでますか。
学習意欲がないから姿勢が悪くなり指いじりもするのですね。


先生の授業評価は、子供たちの姿勢に明確に表れています。

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