教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想733回 3年国語「きつつき」の商売」学習指導 ゆっくりと進める

指導目標
   登場人物の場面設定などあらすじをつかむ。
 
 晴天と雨天の場面 登場人物による場面分け
 リード文から物語の概要をつかむ。
 学習の見通しをもつ。
    読んだ感想を一言ずつ交流する。
     感想を一言で表現させる。
       いくつかの感想があっても、そのなかで最も大きい感想を言わせる。
     子どもが自分の気持ちを吟味することが大切である。
     ノート指導  ノートの書き方を最初に意識づける。
     初めのうちは、板書とノートのかき方を一致させる。


指導にあたって
4月の最初の作品である。
新しい子どもたちが作品を通して出会える場面である。
この「出会える」ということが重要である。
「きつつきの商売」という楽しい作品を通して、先生と子ども、子どもと子どもがお互いの感想や考えを交流させることに意味がある
勉強を通じて、子ども同士、先生と子どもがつながる。


子どもたちが、この作品を読んで、素直な感想を出し合うことから始める。
お互いの感想を素直に受け入れる雰囲気を育てる。
「えっ、そんなのおかしいよ」ではだめ。
「へえ、そんな感じ方もあるんだ」と受容的になるようにする。


 場面を2つに分けて、簡単に対比させる。
 学習目標を設定する。
 ノート指導を徹底する。
   最近では、すぐにワークシートを使って授業する先生が多いように聞いている。
   最初から整理できるようになっているので便利ではある。
   しかし、整理するのは子ども自身である。
   ノート指導は、最初に時間がかかるが、形式を指導すれば、あとは、子どもたちの
   工夫に応じて個性的になる。


  ★4月末まで、挙手ではなく全員発表と指名発言を徹底する。
   全員に話す機会をあげる。
   挙手は、子どもたちの理解の程度を確かめる時に使う。
  ★板書をノートに書く時と同じ形式にする。。
    ノート指導の初期は、どの教科においても、ノートに書くように板書する。
 板書がノート指導の参考になるようにする。


指導展開
導入
「きつつき」について知っていることは?
 商売って何?
「きつつき」と「商売」 どんな関係があるの?
  自由に自分の考えを発表したい子どもたち。
  お互いの感想を聞くよりも自分が先に伝えたいと思う子どもたち。


そこで、感想を一言、できるだけ短くまとめさせる。
一言にまとめることは、自分の感じ方を絞ることでもある


今から全文を読んで、どんな話か、その感想を一言で言ってもらいます。
☛全員で読みましょう。本を持ちなさい。(徹底する)
 ★子どもたちが読んでいる時の様子を観察。
   口をはっきりと開けて読む子
   自信がなくて口の開きが小さい子
   この二つをチェックする。
   特に、読みについていけない子がいないかもチェックする。
  
たしかめる
どんなお話でしたか。一言で感想を言ってもらいます。
 ・楽しい ・おもしろい ・しずかだ
〇登場人物を言いましょう。
〇場面はいくつありますか。
〇学習目標は何ですか。


「読んで、想像したことをつたえ合おう」
★思い浮かべて、心に描いたことを声にだして表すということが大切。
全員起立させて発表させる。
想像したことを伝え合うのは、話し合いだけではない。
むしろ、この教材は音読の楽しさがあるので、読んで・聞かせて・伝えるという方法をとる。


最初のノート指導は、視写してそれをていねいに書くことから始める。
ノート指導
 ノートに線を引くときは、縦線と同じ濃さで引く。
 日付、見出しの欄を必ずつくる。
 ノート指導は初期指導が大切である。
授業中のアドバイス、授業後のノート検閲。
お互いのノートを交換して読み合う。
席を離れて、自由に友だちのノートを見る。
いろいろな方法が考えられる。
5月末までに、ノート指導が終わるようにする。

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