教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 731回  理科 さくら たんぽぽ チューリップの世

植物の学習は各学年で取扱われている。
野外観察をする前に、タンポポの花を机上で観察させる。
子どもたちの一番近い位置において観察させる。


植物の世界は不思議である。
子どもたちの身近な植物から学習する。
それは、さくら・たんぽぽ・チューリップである。
問題形式にして、子どもたちの好奇心を刺激する。


問題1「サクラが満開」というのは、どのくらいさいたら「満開」というのですか。
① 全部の花が開いたとき
② 半分の花が開いたとき
8割以上ひらいたとき


問題2
サクラが同じときにいっせいに咲いて、いっせいに散っていくのはなぜか。
答え ソメイヨシの(8割)がクローンだから。
参考
オオシマザクラという親にして、人の手で生まれたのがソメイヨシノである。人の手で若い木を植えないと生きていくことができない。
百年ほっておくと、この世からソメイヨシノはなくなる。


タンポポやチューリップをとおして植物に興味関心をもつ。
タンポポの観察を通して、記録の仕方を学ぶ。
指導にあたって
 ○注意点 すぐに野外観察をさせないこと。
 ○身近なタンポポの知らない世界に触れさせることで観察の仕方、記録の付け方を学ばせる。


問題3 チュ-リップは夜、花が開いていますか。
①  ひらいている
②  とじている
③  ひらいているものやとじているものがある
「朝、気温が上がると開きます。夕方に気温が下がるととじる」


問題4 チュ-リップの花は何日間ぐらい咲いていますか。
①  一か月ぐらい
②  20日間ぐらい
③  10日間ぐらい


問題3 10日ぐらいになると、花びらの大きさは、はじめのころより大きさは
どうなっていますか。
① 2倍ぐらいになっている
② ほんの少し大きくなっている
 ③ かわらない
そのわけは、開くときは花びらの内側がのびる。閉じるときは、花びらの外側がのびる。こうして、とじたり開いたりしているうちに大きくなっていく。」



問題4 タンポポの花びらは何枚ですか。
  ① 1まい
  ②50まいぐらい
③100まいぐらい 


問題5 タンポポの花は、夜は開いているか。
①  ひらいている
②  とじている
③ ひらいているものもあれば、とじているものもある


問題6 タンポポは何日間咲いていますか。
3日間
② 一週間
③ 十日間


問題7 朝に開き夕方にはとじます。三日間連続して咲きます。そのあと、花は枯れます。茎はいったんたおれます。何日かすると再びたちあがります。そのときの背の高さは、花をつけていたときよりも高くなっています。
なぜですか。
・考えの発表


問8タンポポには、日本に昔から生きているものと外国から日本に来て増えていったものがあります。特に、外国からきたものを「セイヨウタンポポ」といいます。さて、見分け方を知っていますか。
  知っている人は教えてください。
※先生が見本を子どもたちにみせる。その後、野外で子どもたちがさがす。


 説明:「今、昔から咲いているタンポポは少なくなってきています。ほとんどが、セイヨウタンポポです」
     セイヨウタンポポは、つぼみが開かなくても種ができる。


しかも、綿毛の種がおちた場所で、季節を問わずに発芽する。
しかし、カントウタンポポやカンサイタンポポは、秋にならないと発芽しない。
今、日本のタンポポは、田舎でひっそりと生きている。
日本のタンポポをみつけたることが難しくなっている。
このようにして、子どもたちの知らない植物の不思議の世界に引き込んでいく。
このようにクイズであっても、このあと、子どもたちは、上記の花に目を向けるように
なる。

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