教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 792回 チンパンジーの集団から学ぶ

動物たちは、自分たちの餌の獲得、安全の保障のために群れをなしています。
ニホンザルは動物園に行くとわかるように、明らかに個体の優劣が見られます。
一つの餌が客によって投げられたとき(本当は禁止)その餌に向かうのは、優位なサルです。
見ていると自分のそばに落ちても素知らぬ顔をしている時があります。
勝手に食べると仲間からいじめられるそうです。
それでも集団の中にいるのは、餌や安全確保のために仕方なくいるということです。


ところがチンパンジーは違うそうです。
4,5頭のパーティからなる小集団がいくつかあって、その複合体がまとまりのある集団になっています。
そのパーティのリーダーは、
手に入れた餌を独占することなく仲間に分配します。
リーダーとして平等主義が守られているかを見守っています。
だから、外のチンパンジーは、その群れに好んで加わろうとします。
集団から気配りをしてもらえることがうれしいのです。


この話を聞くと、学級集団を思いだしますね。
平等主義と気配りが集団を社会的なものにします。


ちなみに、ニホンザルのリーダーは
勝手気ままにふるまう。餌はほしいだけ食べる。
気に入らなければ周囲に当たり散らかす
下位のサルは常に上位のサルを気遣ってといます。
人間社会もこのようなことがありますね。
管理職と教員の関係にも・・・。

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