教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 751回 3年 国語「まいごのかぎ」 学習指導例 その1

学習指導例は、あくまで参考にすぎない。
読んでどんどん捨てていくことである。


指導の角度
〇りいこの心の動きに寄り添いながら読み進められるようにする。
〇そのためには、りいこの言葉と行動描写をていねい取り上げる必要がある。
〇「語彙をふやす」という目標があるが、言葉の示すところを具体的に想像できることから始める。
〇りいこに寄り添いながら、時には、りいこを少し突き放したところで行動や性格を考える。


◎次のりいこの言葉や様子を取り上げていく。
1場面・・・「まさか、ね」「あっ」「びっくりした」
  2場面・・・「でも、もしかして」「わあ。」
3場面・・・「へんだと思いながら」「いつしかすいこまれるように」「あっけにとられて」「やっぱりよけいなことばかりしてしまう」
    4場面・・・「どうしょう」「これがさいごだからね」「あっ」「すごい」
「あれ。どうして。」 「立ちすくんでしまいました」
           「なんだか楽しそう」
 「はっと気づいたのです」
 「みんなも、すきに走ってみたかったんだね。」
「いつまでもその手をふりつづけていました」
りいこから漏れ出るような言葉から、りいこの気持ちを汲み取っていく。


4.指導計画
第1時 全文音読を通して、初発の感想をもつ。
      あらすじをつかむ。
      目標をつかむ。
      場面わけをする。


第2時 
「また、よけいなことをしちゃったな」と落ち込むりいこの前に、まいごのかぎが
  現れてファンダジーの世界に入っていく様子を想像する。 
第3時 
青々とした葉桜になった大きなさくらの木にかぎをさしこんだことで起こるまさかの出来事の様子とりいこのおどろきを想像する。 
第4時
 「でも、もしかして」 と、ベンチにかぎをさしこむことでおこる ひっくり返りそうな出来事の様子とりいこの気持ちを想像する。
第5時
 「お魚にかぎあななんて」とへんだと思いながら、かぎを差し込んで起こったあっけにとられた出来事の様子と りいこの気持ちを想像する。


第6時 
「どうしよう」「これが最後だからね」と言い訳をしながら、バスの時刻表にかぎを差し込んだ時のバスの様子とりいこの心の揺れを想像する。


第7時 さらに起こった「きみょうなこと」を通して、「はっときづいた」時のりいこの思いを想像する。


第8時 「おもしろい」「すてきだな」と思ったところを中心に感想文を書く。
         P.83の手引きに準じる



指導目標  第1時 
全文音読を通して、初発の感想をもつ。
    あらすじをつかむ。
      目標をつかむ。
        場面わけをする。
指導にあたって
  〇「おもしろい」「すきだな」と思ったところを感想として書かせる。
  〇お互いのおもしろさをだしあうことで、この物語の全体像が見えてくるだろう。
    ★「おもしろさ」一番、二番・・・という形で書かせてもよいかも。
      理由は書けたら書く程度にする。
      理由を追求しすぎると、無理して読ませることになる。
      ファンタジーは、分析しすぎると味気なくなる。
     ファンタジーは、りんごの丸かじりである。


導入
「まいごのかぎ」変わった名前ですね。
落とし物のかぎかな。
このかぎはどこのかぎですか。・・・・・


とらえる
〇P.65の導入文を読む。
〇本文を音読する。
黒板に書かれていることを頭におきながら物語を読みましょう。
※場面ごとに挙手で読み手をかえる
板書
りいこ
何かを見つける
何でしょうか。
どんなことがおこるのか


たしかめる
感想をもつ。どこの場面に感想が集まっているかを確認する。


①おもしろいところをノートに書く。
②発表する。
 ➡おもしろさの交換
〇場面わけしながらあらすじをつかむ。
  6場面に区切る。
〇学習目標を確認してノートにまとめる。

×

非ログインユーザーとして返信する