教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 753回 3年国語「まいごのかぎ」2場面「まさか、ね」がキーワード

物語を読みすすめる時、その入り口は、感嘆詞など短い言葉である。
「まさか、ね」⇒「あっ」⇒「どんぐりだ」⇒「びっくりした」
これらの言葉は、子どもたちにとって親近感を抱かせる。


2場面の指導目標 大きなさくら木にかぎをさしこむ
      青々とした葉桜になった大きなさくらの木にかぎをさしこんだことで起こる
   まさかの出来事の様子と、りいこのおどろきを想像する。


とらえる
大きなさくらの木にかぎをさしこんだときのりいこの気持ちのかわりかたを読もう。
①りいこの気持ちのかわりかたがわかる言葉を見つけなさい。
 ➡独りで読んで、線を引きなさい。
    短い言葉に気持ちが表れている
②言葉を発表して、全体でまとめる。
たしかめる
気持ちの変りかたを表す言葉
「まさか、ね、」と思いながら
☛どうして、まさかと思ったのかな。
  ★「まさか」と言う言葉は、日常から非日常へ変わっていく言葉。
   かぎはドアにあるものという常識が基準になっている。
   だから、さくらの木に鍵穴があるはずがないと否定する。
   でも、りいこの好奇心は旺盛である。


「あっ」思わずさけびました。
➡どんなことがあったのかな。
     「木がふるえたむ「みるみるたくさんのつぼみ」
「どんぐりだ」悲鳴をあげます。
➡どうして悲鳴をあげたのかな。
    「桜の木にどんぐりはありえない」「頭にコンコンあたる」
「びっくりした。」
☛どんなことにびっくりしたのかな。


この2場面では、「まさか、ね」から始まり「びっくりした」で終わる。
二つの言葉の間にある様子を読み取らせる。


さらに、最後の子どもたちの感想のテーマは「びっくりした」にすると
子どもなりに感じ取った「びっくり」を書かれるのでおもしろい。

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