教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 745回 説明文指導 技能習得が中心

説明文の教材は、短い説明文と長い説明文に分かれている。


単元目標
 〇考えとそれを支える理由や事例との関係について理解することができる。
  ★筆者の考えがどのような理由に基づいて述べられているのか、どのような事例を
        使って伝えようとしているのかを理解するという意味。
  筆者にとって事例の提示の仕方、添付資料、事例の順序に着目する。


 ◎段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係について、
      叙 述をもとに捉えることができる。
  ★段落は筆者の伝えたいことを要領よく読者に伝えるための工夫である。
   したがって、段落相互の関係を意識することで、筆者の考えをより理解できる。


 〇写真と文章を対比させて読みながら、対比的な段落関係をつかみ、それを含んだ文章全体の構成をとらえる。
   言葉だけの説明だけでは、イメージしにくいことがある。
    そのために、写真や図、表を活用して、言葉では伝えにくい内容を伝える
    ことができる。


 〇段落どうしの関係をとらえ、筆者の説明の仕方の工夫について考える。
    ★筆者は読者にいかにわかりやすく、興味関心をもって最後まで読ませるた
     めに段落どうしのつながりを意識して説明している。


指導計画
「思いやりのデザイン」は、説明文「アップとルーズ」を読むための練習教材である
これはとても移設なことである。
短い説明文で学び方を指導する。
そして、次の「」アップとルーズ」では、子ども一人で学べばせる
指導したこと、入力したことは、子どもに出力させることで学習させる。


「思いやりのデザイン」
5段落からなり、初め⇒中⇒終わりと説明文の構造がわかりやすく提示されている。
それでは、「思いやりのデサイン」の説明文で指導すべきことは何か。


①説明文には中心語がでてくる。この場合は「インフォグラフィックス」が4回でてくる。
 中心語は、文章の中で一番多く使われる言葉である。
  ★中心語の意味を明らかにする。
②説明文全体の構成を「段落」「資料(地図)」を確認する。
③筆者の話題と事例の関係を理解する。
  「対比」という概念を理解させる。
話題・・・事例を中心に読めばいいことを理解させる。
説明文読解技能の習得が本単元の大きなねらいである。
説明文の内容理解よりも技能習得が中心になることを指導者は意識しておくこと。

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