教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 774回  「スイミー」のクライマックス 音読 群読の活用

ねらい
岩陰にいる小さな魚たちに出会い、呼びかけ、知恵をしぼり考えがひらめいて、大きな魚を追い出したスイミーたちの様子を豊かに想像する。(4,5場面を一緒に扱う)
指導にあたって
 物語のクライマックスである。
 ★中心文は「かんがえた」「いろいろかんがえた」「うんとかんがえた」
かんがえた内容を追求することで、この場面全体を読むことができる。


「小さな魚のきょうだいたちを岩かげに見つけた」ところが始まりである。
仲間に出会った喜びを読み取らせる。
仲間を失いたくない、こわい思いをさせたくないという思いがスイミーを勇気ある魚に変身させる。


★はなればなれにならない・・・協力しあう
もちばをまもること・・・・・責任をもつ
この二つの約束は、これからの学級づくり、仲間づくりに大きな基礎に るだろう。


指導展開
とらえる
スイミーたちは、どのようにして大きな魚をおいだしたのか。
ひろげる
スイミーとそっくりの小さなきょうだいたちを見つけたときの様子とスイミーの気持ちを考えよう。
※同じ仲間を見つけたときの喜びと岩陰にかくれているしかできない魚たちのこわさに共感するスイミーの気持ちに気づかせる。


ふかめる
「かんがえた、いろいろかんがえた、うんとかんがえた どんなことをスイミーはかんがえたのかを考える。
考えたことをノートにたくさん書こう。
箇条書き 番号をうつ。
 スイミーが考えようとしているのは、なかまたちが岩陰にかれなくてもよい方法を考えようとしている。
 いっしょにおよぐ。
 いちばん大きな魚のふりをする。
 けっしてはなればなれにならない。
 みんな、もちばをまもる。
※「もちばをまもる」という言葉の意味を深く考えさせたい。


「ぼくが、目になろう」といったときのスイミーの気持ちを考えよう。
※どんなことを考えたかを考えるためには、何度も読み返しをさせる。 
岩陰にかくれていなくてもよい方法を考えるという目的を明確にする。


次時
ねらい
クライマックスの場面、音読を通して豊かに表現できるようにする。                                      
指導にあたって
子供たちを班に分けて、どのように分けて読むかを決めさせて群読の練習をさせる。
聞いている人に「大きな魚をおいだしていく」様子がわかるように群読する。


大きな魚をおいだしていくようすが伝わるように読もう。
①班を決める。
②読む文章の分担をする。
③練習する。


④全体でどこを工夫したらよいかを考える。
⑤話し合いをもとにして班に分かれて練習する。


群読発表会⇒感想発表








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