教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 736回 3年国語「きつつきの商売」 クライマツクスの前半

この場面をあえて二つにわけて指導する。
野ねずみの一家が音を聞く前の様子と聞いている時の様子にわける。


1.指導目標
     店の評判を聞いてやってきた野ねずみの家族の音を聞くまでの様子
     を想像する。
2.指導にあたって
 「へえ」・「へえ」・「へえ」・「そいつはいいなあ」
   「よかった。ますますうんがいいぞ」・「ひとつ聞かせてください」
 「そろってうれしそうに言いました」

 会話の言葉を核として読み深める。
★野ねずみの家族が、おとやのとくべつメニューに期待して、気持ちが盛り上がっていく
 様子が想像できるようにする。


導入
ぶなの森に雨がふりはじめます。(板書)
どんなお客さんが来ましたか。・・・・・野ねずみのかぞくですね。
どんなメニューですか。・・・・・特別メニューですね。


とらえる
問題

「へえ」・・・「へえ」・・・「へえ」・・・「そいつはいいなあ」・・・「よかった。ますますうんがいいぞ」・・・「だから、ひとつ聞かせてください」
をどのように読んだらいいでしょうか。
野ねずみの言葉だけを取り上げて、彼らの気持ちがわかるように声に出して読むことができる。
まずは、子どもたちがどのように野ねずみの気持ちに入っているかをさぐる。
そのために、上の言葉のみを取り上げる。
①独りで練習しなさい。
②指名して読ませる。
 ★この時の指名は、子どもたちの音読の違いを目立たせるためである。
  一人練習の時に観察しておく。


たしかめる
さて、本当にそれでいいのでしょうか。
前後の文章を詳しく読んで考えてみよう。
③二人で前後の文章を読んで考える
  新しいメニュー  できたばかりの  あしたはできないかも
  とくべつメニュー  今日のは、ただ


◎考えた読みを発表する。(理由も)
「だから、・・・聞かせてください。」
野ねずみの家族の言葉から考える
         以下略


このように、それそれの場面で、どのような言葉を核にするかが重要である。
子どもたちの想像の自由を保障しながら、少しずつしぼりこんでいく学習になる。

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