教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 780回 子どもに寄り添うとは、一人の学びを充実させること

対話的学びは、独り学びの充実の上に成り立つ。
一斉授業の欠点は、個の学習に十分な時間をかけないことである。
個の学習、独りの学び方を子どもたちの事実から研究する必要がある。
子どもに寄り添うとは、一人の学びを充実させることである。


国語を例にとる。
・全体を詳しく調べる。
 時 季節 場所 登場人物 中心人物など
これは主に物語文を学ぶ時に必要である。


説明文の場合は
どんなことがわかったか。
どんなことがわからないか。
説明文を前にして、自分のわかり方を知る。


内容を深く読み取る
 段落に書かれていること
 人物、季節、場面の変化
 変革人物を取り上げ、その変わり方を把握する。


書かれていることの中心は
筆者の思いが 一番強く表れている言葉
筆者の思いが一番強く表れている段落
説明文の場合は、筆者が一番多く使っている言葉をしらべさせる。
ベズト3ぐらいまで調べるとよい。
そこに筆者の思いが表れている。


ひとり勉強したことは、班や全体の学びの場で発表して深める。
たとえば、調べても意味がわからない言葉を友だちに聞く。
自分のつかんだあらすじを友だちとすり合わせる。
ひとりで学んだことを全体で発表して、その後、もう一度、一人で考えなおす過程をふむ。


一人勉強は、最初は誰の力も借りない「独り」学びである。
ここで、子どもも先生もどれだけ耐えられるかがポイントである。
先生は、手出し無用である。
もちろん、一人ひとりの子どもの能力に応じて、寄り添っていくところが指導者
の力量である。


説明文の場合について
〇接続詞で文の関係を調べる。
 接続詞を学ばせることは、論理的な文章を書くことにつながる。


そして・・・進める時
また・・・横に広げる時


だから・それは・それで…説明、結果、結論をだす時
ところが・けれども・しかし・だが。すると・・・変わる時
さて・・・ところで 新しい話題に移る時


〇文中から、疑問、問題点を探してみる。
 これは こう考えられる。
 これは、これでいいだろうか。
 これは、ここまて゜わかるがそこからわからない。


〇段落の関係を図に表してみる。
〇筆者の意図をさぐる。


こうして、学び方をあげているが、あくまで子どもの実態に応じて、取捨選択する。無理をしないこと。一年間という時間のなかで学び方を進める。


独り勉強は、仲間とともに深めるための準備である。
一人ひとりが自分の考えをもってから学び合いを始める。
対話的学びという言葉があるが、その前に必要なことは、独り学びである。

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