教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1066回 三学期 惰性と空白と緩みと

2学期が終了しました。
2学期は、学校行事も多く大変だったと思います。
先生も子供たちもほっとしている時期ですね。
三学期には、卒業式以外に大きな行事がないです。
あとは、3月まで無事、何ごともなく過ごしたいと思う子供もいるでしょう。


ところが、学期末の気のゆるみのまま三学期に入ると思わぬことがあるものです。
一つは、大きなけがです。
子供たちは3月の終わりに近づくにつれて気の緩みがでてきます。
そのような時、思わぬ事故やけががおきることがあります。


二つめは、学級の崩壊です。
11月ぐらいから学級が騒がしくなってきていませんか。
子供たちの学習態度に緊張感が抜け落ちていませんか。
先生の指示がうまく入らない状況はありませんか。
清掃活動で怠ける子供が出てきていませんか。
忘れ物、宿題の提出が以前よりも減少していませんか。
少しの体調不良で欠席する子が増えていませんか。
授業中に、気分が悪いと言って保健室に行く子が増えていませんか。


三学期になると、学校に来る楽しみがなくなり、学級生活も惰性になります。
やがて、1月末から2月にかけて、学級が急に騒がしくなることがあります。(もちろん、一部の学級のことです)
特に、子供たちの話し声が大きくなり、怒鳴るようになったら要注意です。
落ち着いた学級の子供たちは、静かに会話を楽しみます。
ところが、子供たちのいらいらがたまってくると、外に向かって発散するようになります。


学級の荒れは、子供たちが教室を退出したあとに表れます。
机椅子が整わず、使ったままになっています。(放課後のチェック)
清掃活動も前よりもいい加減になってきます。
怠けていることを注意しても手遅れです。
三学期開始、一週間の指導を綿密にします。
決して、管理を厳しくすることではありません。


管理を厳しくするか。
それとも、学習内容を高めるか。
どちらですか?
これは、子供自身の問題としてよりも先生自身の気の緩みを警戒する3学期です。


4月の初心に立ち戻って気を引き締めます。
そうすることで、教室の空気も引き締まってきます。
それに呼応するように子供集団の意欲が増進してきます。
要するに、先生しだいです。


子供たちは、学校に来る事が楽しみになってきます。
先生が要求してやらされる毎日より、自分たちの発案、発想で学級生活や、学習内容の活性化ができるようにします


そのための準備が冬休みの教材研究です。

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