教育随想 1048回 先生に対して 保護者が不信に思うとき 前半
保護者とのトラブル、私の耳にも入ってくる。
先生にとって、つらいときでもある。
自分ではがんばっているつもりでも、保護者が不信感を持つ。
先生と保護者の間には、子供がいる。
その子供は最初において当然、保護者よりである。
4月から指導が進むと、少しずつ子供が先生に近づいてくる。
そして、子供が先生と保護者の半分をこえて先生に少し近くなると、保護者は先生を認め始める。
先生に対する保護者の不信感は、子供の不信感でもある。
保護者は子供を通して先生を理解したり感じたりしている。
だから、保護者が不信感をもった子供は、先生の指導が浸透しないことがある。
先生にとって、子供との距離が遠いからだ。
次に具体的に保護者にどのように関わるかを考える。
○欠席対応
①電話で対応するとき、子どもを心配しているというメッセージを送る。
朝の電話は、受け取って「お大事になさってください」という言葉。
自分が保護者だったら、どのような声かけをしてほしいかを考える。
②病気欠席の場合、頭痛や腹痛の場合は、放課後に電話を入れる。
「様子をうかがうために電話しました。どうですか。」の言葉を添えて
子どもの健康状態を確認する。(アフターケア)
③朝の連絡から、仮病ではないかという心配があるなら、昼前に様子を
たずねる電話を入れる。
登校しなくてもよい時間になると、子供は元気を取り戻す。
もし、治っていたら、要観察である。
心の問題や学級の問題について考える
④欠席した子どもが登校してきたら、必ず一番に声をかけるようにする。
できれば、教室で子どもを迎えることが大切である。
学習ノートの問題
①保護者は、学習ノートを見て学校ではどんな勉強をしているかを確かめる。
したがって、学習がどのような順序をおってなされているかがわかるノート
づくりをする。
②ノートの字は丁寧に指導する。
子供が乱雑な字を書くことは、保護者が一番よく知っている。
だからこそ、その文字が少しでも丁寧になると、先生を信頼する。
一年間、4月と変わらない字を書いていたら、保護者は担任不信になる。
「今まで何を指導しているのだろうか」という疑問を抱く。。
・文字指導は、毎日の個別指導の徹底のたまものである。
・簡単に書かせない。ゆっくりと書く時間を保障する。
次回 後半に続く