教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1079回  親を 子どもの成長に 引き入れる

子どももいろいろ、親もいろいろ。
そのいろいろな子どもや親に対応していく職業であることを自覚。
親と言い合っても意味がありません。
親と物議を醸し出さないようにします。
親を説き伏せても何の意味がありません。
その結果は、子どもに跳ね返ってくるからです。


親と先生の間で、困惑するのは子どもたちです。
子どもにとっては、親も先生も自分の将来にとってどちらも大切な人。
その人たちが言い争ったら、子どもはどんなに心を痛めるでしょうか。
親は子どもに先生の悪口を言うかもしれません。
親も先生ともめると、そのことが自分の子どもに影響するのではないかと不安になることもあります。


親と気軽に話す機会を多くします。
PTA活動にも積極的に参加します。
相談があれぱ、懇談会に限らず放課後訪ねるように伝えます。
参観日のあとは、疑問に思うことを質問できるようにします。


親のいうこを素直に聞ける態度が先生には必要です。
先生よりも子どもに長く接してきたのは親です。
親の見方が偏ったり、育て方に問題があったりしてもそのまま受け止めます。(それを矯正するのが学校)
「気苦労でしたね」
「心配なさったでしょうね」
親の悩みをまずそのまま受け入れる。
決して、相手が話しているときに批判的な言動は慎むことです。


それではどうするのか。
子どもを一緒に育てようという気持を共有します。
親の目と先生の目の両面から目の前の子どもを育てます。
親からの子どもについての情報を有難く受け取ります。
先生と親がつながりをもてることを一番とします。


もちろん、すぐにはうまくいかないです。
先生の子どもに対する指導と言動が、その後ろにいる親に伝わっていくことが大切ですね。


追記
親にとって子どもは自分の作品なのです。
その作品を他人に欠点を指摘されることがつらいのです。
それは親という自分に対する評価だからです。

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