教育随想 1063回 教育に人生をかける先生とは
一つは、世間に向かって虚勢を張る「先生らしさ」
二つめは、子供の教育に自分の人生をかける「先生らしさ」
前者は、外に向かっての「らしさ」であり、後者は内に向かっての「らしさ」です。
子供の教育にとって重要な「先生らしさ」はどちらでしょうか。
当然、後者の「らしさ」ですね。
もちろん、前者を目指している先生もおられます。
自分の研究ではないのに(職員組織の研究)中心におられたというだけで、マスコミに持ち上げられた先生を知っています。
外部から取材など注目されることに対しては、外に向かって発信されました。
教育書籍の本棚に目をやると、マスコミに持ち上げられてしまった先生もおられます。
先生は、力をつけるほど、マスコミに注目されてはいけないと言われた方がいました。
先生の仕事は、子供に向かって、先生自身に向かっていくものです。
決して、周りに向かって「先生らしさ」をアピールするものではないです。
子供の教育に人生をかける先生とは
1.子供と一緒に「学び・遊び・戯れる」生活が毎日、行じられる。
2.子供の悩みに「先生の常識」を持ち出さないで、子供たちの言い分
に真剣に耳を傾けられる。
3.子供を心の底から「褒めたたえ」「叱りつける」ことができる
心の幅がある。
4.どの子にも「学校の一日を楽しむ」ように努力を重ねている。
5.それができなかった日は悔やんでいる。そして、明日こそは
頑張ろうと気持を新たにすることができる。
これらは、すべて、先生が教育論を振り回すのではなく、子供の実態に学ぶ先生です。
教育論は、大勢の子供たちを相手にした一般論です。
個別教育論ではありません。