教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1095回 「たぬきの糸車」指導研究 第9回

ねらい
 ○冬をこしてもどってきた家に、あるはずのない糸のたばがあったことへのおかみさんの不思議な思いを想像することができる。


「春になって」時間の流れをつかむ
問:きこり夫婦が村へ下りてから、春になって小屋にもどるまで、どのくらいの時間がたっていますか。
①一週間ぐらい
②一ヶ月ぐらい
③四ヶ月ぐらい
④一年間




おかみさんは、あっとおどろきました。」とありますが、おかみさんはどんなことにおどろいたのですか。
※とをあけたときの「あっと」である。
 ペアで三つみつけなさい。二つはすぐにみつかるけど、三つめはむずかしいですよ。
※子どもたちに挙手で自分の考えをはっきりさせてから話し合わせる。
※ペアで意見を一つに絞らせるのもおもしろいかな。
※三つめはむずかしいかもしれないが、ヒントをだしてもよい。


①山のようにつんだ糸のたば
②まきかけた糸までかかっている糸車
③そうじされてきれいになっている糸車



はあて、ふしぎな。どうしたこっちゃ
問:どんなことがふしぎなのか、おかみさんの目と気持になって想像する。


・発表する。


・るす中に知らない人が入って糸車を勝手に使ったのでは。
・おばけのしわざかもしれない
・あのたぬきがやったにちがいない。きっとそうだ。
・もしかして、あのたぬきが、・・
 まさか、そんなことがあるわけがない。
・まったくわからない。


○「びっくりしてふりむくと
問:おかみさんはどんなことにびっくりしたのですか。
①ちゃいろのしっぽが見えたから。
②「キーカラカラ」という音が聞こえてきたから。
③白い糸のたばがつんであったから。
※おかみさんのおどろきは「音」である。糸車の音である。
問:「びっくりして・・・見えました。
  「びっくりして」と「見えました」の間には時間がある。


この場面の指導のキーワードは
はるになって
あっとおどろきました。
はあてふしぎな。どうしたこっちゃ。
びっくりしてふりむくと
 これらの言葉に基づいて指導計画をたてる。
     次回は最終場面の指導

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