教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1113回  掲示物は生もの 賞味期限が過ぎたら外す

新学期には、学級のきまり、時間割、係活動等、多様な掲示がなされています。
それぞれの掲示物には賞味期限があります。
一学期掲示されたものが一年間はられていることがありませんか。
学年末には、掲示物の色がくすみ腐りかけていることがあります。
白くまぶしかった画用紙は、学年末にはくたびれてしおれています。


仏教には「縁」という言葉があります。
私たちは縁のなかで生きています。
「縁」とは、条件、あるいは環境ということです。


子供は教室で学びます。
教室は縁、子供の学びを支える、影響を与えるものです。
快適な教室は、子供たちの学びの意欲を底辺で支えます。
すっきりとした清潔で明るい教室は子供たちの学びを向上させます。


掲示物も縁です。
子供たちの生活、学習意欲を支えるものです。


ところが最初は新鮮あったのに、時間が立つにつれて、ただの
壁紙になっていきます。
とりたてて、掲示物をみる子供はいません。


習字や絵画、子供の学習したレポート等、いつ外しますか。
掲示物は最初に「いつ取り去るか」を考えてはります。


ところで、新しい掲示物、掲示してから何日たつと子供は見なくなりますか。
私が実際に実験してみると、早くて3日、遅くても一週間です。
それ以降は、ただの壁紙になっています。
常に、掲示物はリフレッシュしていく必要があります。
私は、それができない時期は、掲示物を外します。
時期によっては、教室に掲示がゼロという時があります。
掲示物は入れ替えるタイミングがあります。


学級のめあてや時間割、学級のきまりなどは、一年間必要なことがあります。
しかし、それらを一年間を張り続けるのではなく、学期ごとにリフレッシュします。


もう一つ、掲示をするときに大切なことがあります。
それは、季節感をだすことです。
これらは、子供たちに(係活動含めて)任せると楽しいものを作ります。


学習に関する掲示。
まとめのレポートや子供たちの学習作品をはることがあります。
私は、学習する前の単元に関する掲示をしました。
社会などは、例えば、自動車に関する勉強ならば、一週間前には、その内容に関係のある資料を掲示します。
興味関心を持たせるためです。
これは、あらゆる教科で可能です。


学習後の掲示
学習前の掲示
さらには、学習中の掲示(授業で今進行している学習の経過がわかる)

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