教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 1068回 子供と通じ合うための実践 休憩時の意見交換

休憩時間に先ほどの学習についての意見交換をします。
全体を相手にするのではなく、数人の子供との会話を試みます。
「さっきの時間、先生はみんなの意見を聞いてわかるようにしたつもりだけど、どうだったかを教えて?」
「さっきの時間、どうして、みんながだまってしまったのかわからないんだよ。どうしてかを教えて?」
「さっきの時間、先生はいい勉強だったと思うけれど、みんなはどうだったかな。ひっかかることはあったかな?」


学習の場面を話題にするのは、全員の子供に共通しているからです。
学習以外に、教室掲示や物の配置についての意見交換。
「教室で危ないなあと思った場所はないかな?」
「もっとこんな掲示があったらいいなあと思うことはないかな。」
「花を活けているけど、みんなはどう思う。」
などなど、子供たちとの意見交換を大切にします。


一番の機会は、給食の時間です。
班を先生が順番にまわって給食を共にします。
その時に、子供たちと雑談します。
そこには、子供たちと仲良しになるための情報があふれています。


給食の時の子供たちの話題に注目します。
スポーツや芸能関係の話がでます。
そして、子供たちの家の様子、家族との団らんの様子も聞こえてきます。
さらには、保護者への不満もちらほら耳にします。


子供たちと同じ目線で見ることができます。
話題についていけなくて年の差を感じることもあります。
それでも、子供たちの話題にふれるチャンスです。


子供たちが保護者や家の様子、楽しさや不満を語る様子を見ていると、自然に家庭の雰囲気が滲みでています。
給食以外に、一緒に遊ぶ時、放課後の場での会話もよい機会です。

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