教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 633回 高学年の指導 朝の会・おわりの会 自治活動として

高学年の学級経営の中心は、子どものための子どもによる自治活動の実現です。
子どもが自分たちの学級生活を自分たちで運営していけるようにします。
高学年なら、一年間をかけて先生から離していきます。


その中心になるのが朝と帰りの会です。(朝と終わりの会)
子どもたちが一日の生活を見通し(朝の会)一日の生活を振り返る(終わりの会)ための場です。
この二つの会の主体は、もちろん子どもたちにあります。
連絡事項は、当日の日直が先生のもとに行き、明日の予定と留意事項を聞きます。
予定といっても、行事関係のみです。
三学期になれば、教科の予定も子どもたちに任せます。
それでも、先生から子どもたちに伝えたいことは出てきます。
そこで「先生のお話」というコーナーを入れてもらいます。
先生の話の時間は、先生が決定します。
ただし、長い話はだめです。
長くても3分間を厳守します。
制限時間内にまとめた話は、子どもたちの話し方を刺激します。


朝の会では、一日の見通し、下校までの具体的プログラムについて共通理解します。
どんな勉強をするのか。
そのための準備は何か。
学習形態は最初から班学習かどうか。
各係からの連絡は何か。
さらに、先生へのお願いのコーナーを作り、子どもたちの提案を共に検討します。
自分たちの生活を先生の助言を参考にしてつくっていくという自覚を促します。


終わりの会では、一日の問題点や成果を出しあいます。
係から、班から、個人からの反省を出します。
この学習で、この活動で、みんな頑張ったよ。
美化係から トイレの掃除入れが汚れてきたよ。
班から 学習でうまくいったことは。
個人から 後ろのカバン入れをもう少しきれいにいれませんか。
など、子どもたちから幅広い意見がでるようにします。


朝も終わりの会も子どもたちで始めます。
だから、先生も、途中で教室に入る時は、邪魔しないように後ろのドアから入ります。
子どもたちに任せられることがいくつありますか?

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