教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 658回 班学習を 先生の下請けにしない

班学習をどの場面で子どもたちに活用させるかを考えます。
よく見受けられるのは、班学習が先生の下請けのような活動をしていることです。
先生が班のリーターに指示して、班を動かしている場面です。
野外活動の場合は、ほとんど、このパターンですね。


しかし、学習においては、支障をきたすことがあります。
子どもたちの班学習の自主性や社会性を尊重します。
自らやろうとする意欲を高める必要があります。
子どもたちが班のなかで作り出す学びに期待すべきです。


時間がかかったり停滞したりしても待つことが必要です。
班学習が活発化するには、時間がかかるものです。
効率だけを考えるのは、指導者の一方的な願いにすぎません。


班学習が発展するためには、
「みんなと力を合わせてやった」
「自分の力が班の学習に役に立った」
学習に対する充足感、そして、個人の学習意欲と直結した期待感を持たせることです。
学びの班で学習ルールを決めたり、作業能率を図ったりします。


班学習を全体学習のなかでどのような形で持たせたらよいのでしようか。


低学年の場合
先生の指示に従って班学習に入る。
自分たちも班学習にした方がよいと思う場面を探せる。
作業的なことで班活動ができる。


中学年の場合
練習、復習が班でできる。
与えられた作業が、班のなかで分担できる。
学習の流れから班学習にする場面を見つけられる。


高学年の場合
学習の流れのなかで適切な班学習ができる。
問題の種類によって、適切な班学習の活動が考えられる。
※確認 深化 集約 どの場面かを考えられる。

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