教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 664回 話し合い活動の活発化  中位の子の活発な動き

あまり発言しない子どもが、発表した時に間違えることがあります。
言い間違えであったり、答えそのものが間違っていたりします。
この時に、指導者は、瞬時に周りの子を観察してみてください。
どのような表情をしていますか。
「そんなことも知らないのか」
「はっきりいってよ、時間がもったいない」
「何か言いたいかわからないじゃないか」その他もろもろですね。


話し手は、自分の間違いに対して集団の圧力を感じます。
その圧力が「もう、話すのはやめた」という思いに駆られます。
聞き手の嫌悪感が話し手にダイレクトに伝わります。


指導者は、これを避けなくてはならないです。
話し手が間違ったり途中で話が止まったりした場合は、すぐに介入します。
指導者の表情が最も大切です。
聞き手は、話し手が間違った時、先生の顔を窺っています。
その時に、先生が、嫌な表情を示すと、周りの子どもたちも同調します。
指導者は、そのような子どもに対して、微笑みをもって受け止めて、学習に参加しているという気持ちを育てます。
どの子も受け入れていくことで、その様子を見ている子どもたちも柔和な表情で友だちを受容できるようになります。
要するに、先生の態度一つということです。


発言の少ない子どもは、多くは、先生に対する親近感が乏しいと言えます。
特に、一学期においては、その傾向が大きいですね。
そこで、休憩時、給食時、放課後を利用して、できるだけ彼らに接していくようにします。
先生に対する不必要な偏見を取り除いていくようにします。


柔和な眼差しで子どもを受け入れます。
言葉よりも表情が大切ですね。
そうするなかで、言葉かけが重要になってきます。
「今日は、いつもより明るいね、何かいいことあったのかな」
「おう、散髪したね、いいねえ」
「今日の服、似合っているよ」
「新しい靴をかってもらったんだね」などなど。
子どもからすると「私に関心をもってくれている」と受け止めてもらえるようにします。
笑いよりも微笑みです。

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