教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 692回  4年 国語「初雪のふる日」 あらすじの見出し ひと言で表現

ねらい
短い言葉に絞り込むことを通して、あらすじを明確につかむ。
指導にあたって
○場面をわけをして、場面ごとに小見出しをつけさせることで、物語の流れ
 をとらえさせる。
〇小見出しは、できるだけ短くまとめられるようにする。


指導展開
めあて 場面分けをして、あらすじをまとめる。
①8つの場面に分ける。
★文図は段落ごとではなく、場面ごとに書くようにする。
   文図は、黒板の端から端まで、上の部分に一本の横線を引く。
   その線分を8つに分ける。
  ★場面は、先生が中心になって分ける。
   1場面はどこまでかな。2場面は、どこから始まるかなというように導く。
   場面の変化は、出来事であったり登場人物の気持ちの変化で考えさせる。


②背景、季節、場所、登場人物を文図の中に入れる。
③それぞれの場面に短い題名をつける。
 ノートに文図を書いて、そこに、題名(見出し)を書く。
 わかるところのみ書けたらよい。
 ★独り学習の時は、すべてわかる必要がないことを意識させる。
  わからないところを見つけるのが独り学習であるから。


④例として、指導者は、前もって、下のような見出しを考えておく。
 しかし、実際は、子どもの言葉で修正する。
子どもがノートに書き終わったら全体学習に入る。


子どもたちと一緒に考える時は、さらに、言葉を絞り込むとおもしろい。
場面の中心をつかめるようにする。(ただし、無理はさせないが、子どもは燃える)
1.石けりの始まり➡四文字でまとめると・・・字数制限をする。➡「はじまり」
2.うさぎたちの列にまよいこんだ女の子➡まよいこむ
3.うさぎの正体を知る。➡うさぎの正体(正体だけでも)
4.列からにげる方法が実行できない。➡にげられない
5.遠くまでさらわれた女の子➡さらわれる
6.よもぎのおまじない➡おまじない
7.知らない町で助けられる➡助けられる
8.自分の村帰る➡帰る


まとめると
始まり➡まよいこむ➡正体➡にげられない➡さらわれる➡おまじない➡助けられる➡帰る
各場面の核が見えてくる。
子どもの思考を活発化する一つの方法は、短く表現させることである。

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