教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 657回  班学習における個人的な指導

班学習、話し合いを見守りながら、先生は、。適宜、指導を入れます。


1年
「はい」「いいえ」「ちがいます」の意思表示ができる。
自分から進んでわからない点が言える。
発言者をしっかり見て聞ける。(眼で聞く)
相手を決めて話ができる。(誰に伝えたいのか)


2年
「○○さんと同じです」「まだあります」などの意見が言える。
発表の少ない人に譲ることができる。
みんなで話し合うことを大切にする。
中心からはずれないように話し合える。
他の人が話し終わってから話す。
他の人と違った発言ができる。
相手の話を聞き取れなかった時に再度尋ねられる。


3年
簡単な司会ができる。
相手の意見につけたしができる。
結論を言って、理由づけができる。
わからない友だちにヒントをだして教えることができる。


4年
司会者になって、班の話し合いをまとめることができる。
班での話し合いや作業について、みんなで見通しをもつことができる。
他の意見に左右されないで自分の意見が言える。
いつまでも自分の意見に固執しないで、より正しい意見に従うことができる。


5年
協力して結論にせまる話し合いができる。
班の課題を自分たちで見つけ、解決できる。
班内でのルールを作ったり、是正したりすることができる。
意見を整理して次の話題を見つけ発展させる。



6年
学習中、班学習の場面を自分たちで見つけることができる。
目あてにそって、学習問題、学習方向、必要な資料、道具の準備を考える。
  (理科実験などの準備が子どもたちだけでできる)
時間的配分を考えることができる。
要約、結論、理由付けがはっきりできる。
班学習を核として、全体学習を進めることができる。
 (必要に応じて、個人、全体学習を取り入れる)
学習計画の段階で、班学習を位置付けることができる。
教科、学習内容によって、適切な班活動を考えることができる。


以上は、一応の目安です。
学年にこだわる必要はありません。
高学年でも、子どもたちの実態に応じて低学年の目標から始めます。


授業者は、指導案を検討するときに、学習の流れだけを考えるだけではいけません。
班学習をどこで活用するか、どこまで活動できるかを考えます。
最初は、うまくいかないことが多いです。
だからこそ、日々の授業実践のなかで、継続的に指導します。

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