教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 641回 補助発問 ビデオテープ式発問

授業をしていると、子どもたちは、指導者の意図とは違って、思わぬところでつまずきます。
理解できない子どもがでます。
頭のなかがごちゃごちゃになったという子どもがでます。
さらに、その原因が先生の問いかけであったりします。


途中で考えに混乱で生じた子どもを救う必要があります。
その時に、もう一度、わかっているところまでバックします。
ビデオを巻き戻して再生しなおします。
提出された問題と解答を今一度もどって再生します。
そして、今している内容理解までたどりつかせます。


このような時に、班学習を使って、今、どんなことが問題になっているかを確認させることがあります。
それとは違って、丁寧に先生の指導のもとで理解過程をバックします。


「少しわかりにくくなったようですね」
「今から、少し時間をもどして振り返りましょう」
「どんな問題から始めましたか。」
「それに対して、どのような゜意見や答えがでましたか。
「出てきた答えのなかで、どの考えが中心になりましたか」


このようにして、前にもどしていきます。
話し合い学習においても同じことをします。
話し合いが聞いている子どもたちにわかりづらくなったら、話し合いを止めます。
わかりづらくなった発言から再生させます。
「○○さんの発言からもう一度始めましょう。」
「再生ですから、前に言ったとおりに話してください」
「次の発言者も同じように再生してごらん」
「ゆっくりと再生します」


こうすることで、子どもたちの学習の空気がより明るくなります。


話し合いを定着させるときによく使います。
うまく話し合い、考えのリレーができたとき、その場面をもう一度、全体の子どもの前で再現します。

×

非ログインユーザーとして返信する