教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想622回 低学年学び方指導その1 楽しい学習の展開・問題解決力

低学年、1,2年生についての学び方指導についてお話します。
私は、低学年の経験が1年生一回しかありません。
しかし、多くの学級に入らせていただきました。
そこで、心にとめたことをお話します。


学習の基底にある考え方・・・楽しい学習の展開


低学年は、頭で勉強しません。
触って、動いて、からだで学びます。
そこには、学びの指導をするにあたって、根底にあるのは「楽しさ」です。
どの学習も楽しいと思うことをさせます。


一時間の授業において、遊びと勉強を交互にいれます。
緊張と緩和、この連続です。
水泳指導などでは、遊び5分、指導5分の繰り返しをいれます。
そうすることで、水に慣れ、水を楽しむようになります。


教室の授業においても、指導を入れる、子どもの思いを吐き出させる、交互に場面を展開します。
子どもたちの背筋を見て、臨機応変に指導します。
退屈させてはいけません。
楽しい空気が、常に教室に流れているようにします。
そのためには、学びをスモールステップで進めます。


問題解決力
低学年の子どもにとっての問題は、「知りたいこと」「調べたいこと」「やりたいこと」です。
どの学習の入り口も、この三つのどれかから入ります。
子どもたちの好奇心を学習意欲につなげていきます。
そして、からだを通して学ばせます。


子どもからの問いかけをあまり期待しません。
でも、「わからない」という言葉を多く発します。
低学年では、問いかけの仕方を教えます。
それは、先生の問いかけから学ばせます。


「なんだろう」「どうなると思う」「どうしてだろう」
子どもの発表に対して、「どうしてそう思ったの?」と、簡単な理由づけをさせます。


低学年の学習は、しっかりとしたメリハリが必要です。
学びを広げる時、広がった学びを絞り込む時、交互にもってきます。

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