教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想621回 個を生かす学習指導 その5  始業の開始・終了の厳守

学習の前提として、子どもたちの学習環境を整えます。
これは、指示が中心になります。
もちろん、なぜ、それがいいのかを納得させる必要があります。


学習時に筆箱をださないようにします。
狭い、机上で必要のない学習用具を出さないようにします。
ペン、ケシゴム、定規等、その学習に必要なもののみを机上に上げます。
次時の学習は、どんなことをするかを理解させます。
そのために使うものだけを出させます。(教科書・資料集も含めて)


次時の用意をして休憩に入ります。
これは、指示して習慣化します。
すぐに学習が開始できるようにします。


始業の合図の厳守
ベル着と呼んでいました。
始業チャイムと同時に着席です。
最初は無理かもしれません。
しかし、先生がチャイムと同時に授業を開始すればいいです。
先生も都合で教室に上がれない場合もあります。
先生が時を守り時を生かす先頭に立ちます。


終了の合図を厳守
始業を厳守するなら終了も厳守です。
休憩時間は、先生のものではなく、子どもたちのものです。
どんなに授業が途中であっても終了します。
こうすることで、先生自身が授業プランに見通しをもつようになります。
授業の時間配分を意識するようになります。


どうしても延長しなければならない時は、子どもに了解を求めます。
その場合は、他で休憩時間を確保します。
例外は、学習が楽しくて、子どもたちから続けたいと申し出た場合です。


チャイムと同時に教室に入るのは、難しい場合が多いです。
しかし、そのことが逆に必要な時がきます。
あとで、お話しますが、子どもたちが主体的学習を始めるようになった時です。
終了の合図は、なんとか守ることができます。