教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想  605回  ネット麻痺・中毒

ネットでは、情報があふれています。
しかし、目的をもってみることが少ないです。
最初は、ある情報を把握したいと思います。
しかし、すぐに他の情報に心がうつろいでいきます。
そして、ネット情報の蟻地獄に陥るのです。


必要としない情報に引き込まれます。
どうでもいいはずの情報に翻弄されます。
自分とはちがった世界に入り込みます。
好奇心だけで検索することもあります。
暇つぶしで検索していることもあります。


私は、最近になって、特に、この状況に疑問をもちます。
座ったままで、世界中のいかなる情報も手に入れることができます。
ただの好奇心ではと思うことがあります。
人々は、ネット情報を手に入れて、一人前の評論家、知った顔になります。
世の中は、ユーチューバーなど発信者であふれています。


しかし、私は自分を含めて怖さを感じる時があります。
それは、情報の求め方です。
求めて入れるのではないことがあります。
週刊誌を乱読するように検索していることがあります。
知識だけが増えて、思考力が衰えます。


自分で考えるためには、
ネット検索から遠ざからなければならないと考えるようになりました。
ネット検索で、はじめから答えを求めていることがあります。
疑問を考えるのて゜はなく、いきなりその答えをネツト情報に求めます。
それが便利なこともあります。


「・・・ランキング」は、自分のランキングではありません。
参考にと理由をつけて検索しています。
結局、大衆の傾向に自分が埋もれてしまうことになります。


世の中の実態において、もっとも危惧することは、ますます自分の内面から目が離れていくことです。
周囲の欠点、あら探し、批判ばかりがネット情報から浮き上がってきます。
人格否定の言葉が多くなりました。
さらに、情報過多、偏向情報 フエイク情報などなど。

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