教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 158回 係活動 楽しいのになあ

前回の続きです。
係活動のモデルをつくる。


私は、一ヶ月の間、自分の求める係活動を子どもにやってみせたことがあります。子どもたちも係活動を決めますが、先生も一つ自分だけの係活動を担当します。
係活動の仕事内容を実際に子どもたちに見せることがねらいでした。
活動の計画、実践を通して先生自身が楽しさを見いだしていくようにします。


係活動を組織する際、班から声をあげさせます。
班で話し合って、今、この学級には、この係が必要である、ねらいと計画、内容を学級の仲間に提示します。全員が納得すれば、その班の係の活動を認めます。したがって、係が同時に生まれることはありません。1,2週間のずれがでてきます。最後には、どの班も係活動を始めます。


画用紙に、係の課題、計画、内容、学級をどうしたいのかという点について書きます。具体的なめあてと活動内容を掲示させます。
それをもとにして、係の反省会を全体で実施します。 係の相互管理ですね。
班が6つあると6つの係が生まれますが、先生は7つめの係をつくって先生独りで運営します。
子どもたちが気づいていない係を先生がつくっていきます。


 係の実践例
保健係が風邪で休む友達が増えてくると、「どうしたら欠席する友達を減らすことができるか」という課題をもちます。
毎日の健康観察、教室の換気、うがい、手洗いの強化など、タイムリーな活動をします。
ちなみに、私の学級は、インフルエンザで学級閉鎖になったことは一度もありません。学校じゆうが閉鎖になっても影響を受けることはなかったです。
それは、子どもたち全員が保健係を中心に乗り越えていこうとしたからです。


図書係
貸し出しや本の整理をする係からの脱客。
課題は「みんなが本を好きになるために」です。読書紹介や読書紹介カードの作成をしました。さらに、家にある本でみんなにも読んでほしいという本を学校に持ってきて学級文庫をつくりました。
持ってきた子どもがその本を紹介します。それを学級文庫として保管します。


美化係
美化の課題を「すっきりさわやかにする教室」と決めます。
係は清掃のあと点検をします。
ゴミが残っている場合は、美化係が後始末をしておきます
その結果を終わりの会に全体で報告します。(当該清掃班にやり直しをさせないこと)
さらに、掃除も「毎日実施する場所」「一週間に一回実施する場所」などを決めておきます。簡単な大掃除となります。


係の仕事に関心を持たせるために、二ヶ月で係を交代します。
いろいろな係活動を経験します。
そのために係ノートは一冊にします。
活動内容 その効果と問題点など。 
係の引き継ぎは、ノートを引き継ぐことになります。

×

非ログインユーザーとして返信する