教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想486回 時を守る 子どもに信頼される

時間を守ることは、共同社会において大切であることは言うまでもないことです。
ここでは、時間を守らないことが、子どもたちにどのような意識を持たせることになるかについてお話します。


時間を守ることについて、最も大切なのは、授業の始まり、終わりにけじめがあることです。


朝、職員室で朝の全体の打ち合わせがあります。
校長の話、教頭からの連絡、注意事項、各係の先生方からの連絡があります。
時間は10分ぐらいでしょうか。
管理職の話が長いことがあります。
今朝に伝えておかなければならない生徒指導上の話題なら仕方がありませんが、放課後、職員会の時に伝えればいい内容を、長々話されることがあります。


一時間目の授業が定刻に行われます。
それに間に合うように節度をもってほしいと思っていました。
問題は、その後のことです。
朝の打ち合わせが終わると、先生方の多くは、すぐに教室に行かれませんでした。
ひどい学年では、学年の打ち合わせをしていました。


私は、一番に職員室を出て、教室に向かいました。
これは、生涯通しました。
子どもたちは言います。
「先生は、わたしたちにチャイム守れというのに、先生が守らないのはどうしてですか」と疑問に思う子どももでできます。
子どもにチャイムを守らせたいなら、まず、先生が遵守すべきことです。


次に授業場面です。
チャイムで始まり、チャイムで終わる
子どもたちにとっては、大切な休憩時間があります。
授業終了時刻が遅れることは、自分たちの遊び時間が減ることです。
私のつまらない授業に最後までつき合ってくれていると思うと、予定どおり終わるようにしました。
たとえ、学習の途中であっても、それは、先生の指導力不足ですから、終わるようにしました。
次の時間に続きをしました。
ただし、子どもたちがどうしても途中で終わらせないで続けて勉強をしたいという時だけ、子どもたちの許可をもらって続行することもあります。
ただし、あとで、休憩時間をとるようにしました。
授業時間は先生、休憩時間は子どもたちのものです。


朝の会の時に、先生が一時間目の授業に食い込んで話すことがあります。
子どもによっては、そのほうが授業時間が少なくなるのでうれしい子もいます。
しかし、終わりの会は違います。
終わりの会を10分と決めたなら、必ず、その範囲で終わるようにします。
それは、子どもたちかぜ早く下校したいからです。
先生が最後に話をして長くなることがあります
態度にこそだしませんが、子どもたちにとっては好ましいものではありません。
明日の連絡事項は小黒板に書いておきます。
黒板を見せて、子どもたちにいちいち説明しません。
自分で読み取らせます。
「黒板に書かれていることで質問はありますか」と尋ねるだけです。


このように、時間に節度をもつことは、子どもたちと共同生活する上においては、とても大事なことです。
時間に節度がないと、子どもたちにあまり好かれないようです。
もちろん、年間通して、守れないこともあるのですが・・・。

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