教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想  480回  最後の発表会「なんでも発表しちゃえ」

残り一週間の時間があります。
最後に子どもたちの発表会を実施します。
子どもたちには、最大5分間程度の持ち時間を与えます。
その時間を使って、自分をアピールします。
得意なこと、聞いてほしい、見てほしいことを友だちに発表します。


歌や踊り、落語を発表する子。
朗読する子。
自分の大切にしているものを持ってきて紹介する子。
ピアノ、バイオリンの演奏を演奏する子。
夢中になっている武道を紹介する子。
子どもたちは、今まで友だちが知らなかった面を見せてきます。
もちろん、家族紹介、ペット紹介もありですね。
こうすることで、子どもたちが自分を伝えるのにどれだけ自信をもつようになったか、友だちにも自分自身にもわかります。


次に班で「なんでも発表しちゃえ」です。
前日に班での発表を伝え、事前に話し合わせて、翌日に発表させます。
時間をおかないようにします。
短時間で協力しあえる楽しさを味わえるようにします。
どの班も同じ条件で競えるようにします。


このようなことは、学年末だけでなく、子どもたちの親密度が増してきたと思われたら実施します。
学習ではなく、子どもたち一人ひとりが持っている個性や文化を友だちの前にだせるようにします。
短い時間でできますので、新学年を担任した時にやってみると、子どもたちの違う面が見えてきます。
新学年から実施する場合は、テーマを小さくします。
たとえば、4月でしたら、「ぼく、わたしの休日」「ぼく、わたしの小さいころ」など、さしさわりのない話題を時間を決めて発表会をします。
短時間で自分をアピールする場を多く設定していきます。

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