教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想576回 3年国語「夕日がせなかをおしてくる」教材分析

教育随想576回 3年国語「夕日がせなかをおしてくる」教材分析


1.指導目標
◎文章を読んで感じたことや考えたことを共有し、一人一人の感じ方に違い
 があることに気付くことができる。
〇文章全体の構成や内容の大体を意識しながら音読することができる。
〇文章を読んで理解したことにもとづいて、感想や考えをもつことができる。
★詩の組み立てや内容がよくわかるように
 言葉の抑揚や強弱、間の取り方などに注意して音読することができる。
★「感じたこと」「考えたこと」「文章全体の構成や内容の大体を意識」


 ここで、大切にすることは、
 〇感じるから違いがわかる。
 〇考えるからその違いがわかる。
 〇構成や内容がわかるから、音読することができる。
  音読を繰り返すから内容がわかるということもある。
 〇詩の内容を理解するから感想や考えを持てる。
  ★感じる➡考える➡わかる・・・➡だから一人一人の違いがわかる。
2.教材分析  
     1連              2連
夕日がせなかを おしてくる     夕日がせなかを おしてくる
まっかなうでで おしてくる     そんなにおすな あわてるな
歩くぼくらの うしろから      ぐるりふりむき 太陽に
でっかい声で よびかける      ぼくらも負けずと どなるんだ
さよなら さよなら         さよなら さよなら
さよなら きみたち         さよなら 太陽
ばんごはんが まってるぞ      ばんごはんが まってるぞ
あしたの朝 ねすごすな       あしたの朝 ねすごすな


★教材を研究するためのいくつかの問いかけ(指導者として)
①場面は何時ごろか。
②季節はいつか。
③「歩くぼくら」とは、どんな子どもか。
④題名からどんな感じを受けるか。
⑤二連からなっているが場面の違いは何か
⑥繰り返し言葉は何か。
⑦連の最後二行の意味は何か
 「ばんごはんがまってるぞ。・・・ねすごすな」
⑧夕日が二連では「太陽」に変わっていることで印象の変化は
⑨対句を取り上げて内容を深めると
 歩くぼくらのうしろから でっかい声でよびかける
 ぐるりふりむき太陽に ぼくらも負けずどなるんだ
 さらに、問いかけます。
太陽と子どものどのような姿が見えてくるか
朝ねすごしたらどうなるのか。太陽は?子どもは?
この詩は読者に何を伝えようとしているか。
そして、子どもたちは、この詩を読んで最も強く感じることは何か。


音読が上手になるためには
 ①少し間をおくところをみつける。
 ②そうすることでリズムがでてくる。
  ➡どこで切るかを考える
切る箇所によって詩の表情が変わる。 
  音読練習の繰り返し
  覚える


3.展開の核
★教材研究が終了したら、作品のどこから入って、どのように進めるか
①音読のリズムをつかむことから。
②題名から情景、状況を想像することから。
③繰り返しの言葉の意味から
④実体験から想像する。
上の4つの入り口があります。
まとめとして、教科書の詩の下に空白があります。
子どもたちに自分の挿絵を書かせてみるのもおもしろいですね。


夏休み明けの授業、まだまだ暑いです。
久しぶりの学校、友だち。
だから、友だちと力を合わせる学習から入るのもいいです。
音読、群読にしてもいですね。
一連と二連を対比させて群読させるといいです。
夕日からきみたちへ 子どもから太陽へ 2つのグループに分けて群読します。


仲間と一緒に勉強できる楽しさを味わえるようにします。
これは、オンライン授業では無理です。


このようにして、指導者が詩を前にして問いかけます。
その前に、指導者が音読を繰り返します。
そして、暗唱します。
子どもたちの前では、先生は教科書を持たないで、一切見ないで進めてみてください。
先生は、子どもから目が離れませんから、子どもの様子がよくわかります。
このことは、他教科においても同じです。
授業中に教科書を見るのは、役者が台本を手にして演じるのと同じてす゜。

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