教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想574回 二学期、授業の始まり ゆっくり 仮眠もあり

今年は行事も中止されている学校が多いですが、運動会を実施するところでは、二学期の最初から体育の授業が組み込まれます。


長期休暇と暑さは、大人も子どもたちも体がついていかないこともあります。
暑さに負けるなと叱咤激励される意欲的な先生もおられます。
その気持ちはわからないでもありませんが、子どもたちの体力も程度の差があります。
この時期は、最も子ども健康面に気遣う時期です。


宿題の提出を求めます。
未提出の子どもを責めることはありませんか。
提出の有無は、先生の一学期の学習指導の結果です。
学習意欲を十分につけることができたかを先生自身が問いかける時です。


もちろん、十分でないことは当然です。
一年間の三分の一の時間しかたっていないのですから。
一人一人の学習意欲を確かめるよい機会です。


計算や漢字練習のノート。
式をていねいに書いて計算しているか。
答え合わせの仕方、特に間違い処理をどうしているか。
計算し直しているか、正答だけを写していないか。
漢字を1ページ書くとしたら、最初の一行と最後の一行のていねいさは同じかをチェックします。 
子どもたちの基本学習に対する意欲を見ることができます。


その他、自由学習の提出は、しっかりと把握します。
その子どもの興味関心がそこに表れているからです。
これからの学習指導において参考にします。
単元によって、彼の活躍する場面があるはずです。


未提出の子どもは、それなりに気にしていることがあります。
しかし、夏休みの趣旨は勉強することではありません。
気候にたいする体力維持が大きな目的です。
日焼けして元気な子どもをほめます。
少し、元気がなかった子どもには
「ゆっくりと体も気持ちもならしていこう」と安心させます。


そこで、暑さがおさまる間で、一週間から十日間ぐらいは、学校生活にゆとりをもたせます。
最初の単元は学ぶ内容を精選します。
あまり詰め込まないようにします。
子どもたちの疲れ具合から授業を早めに終了するようにします。
私の場合は、猛暑の時は「仮眠5分間タイム」をつくっていました。
5時間目の授業、暑くて眠いう状況がでてきます。(私の授業のせいです)
そんなときに、仮眠をします。
ただし5分間を守ります。
涼しくなってくると子どもたちの体力は回復してきます。
それから本格的に学習指導に入ります。

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