教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 625回 中学年の学習指導 今日・明日の学習と関連づけた宿題

高学年を長く担任していると、学習の基礎は、中学年の指導にあると感じました。
学び方やその姿勢、学習に対する喜びは、中学年の時に十分に経験させることです。
高学年になると、学びの差が大きくなっています。


中学年の問題解決力を考えみましよう。
低学年では、「先生、今日の宿題は」と催促していた子どもたち。
中学年になると、「えっ、宿題あるの?」という子どもも、ちらほら見かけます。


中学年の子どもたちの指導を考える時に大切なことがあります。
学校で学んだことを宿題として、どのように関連づけるかです。
学校の学習と結び付けて宿題をだすことを考えます。


復習としての宿題です。
その日に学校で習ったことを復習できる宿題を出します。
算数では、今日、学習した部分のドリルであったり、プリントであったりします。
教科によっては、暗唱、覚える、まとめる学習です。


予習としての宿題です。
前もって本読みをする。
関連のあることを調べてくる。(できる人のみ)
できる人だけだったら、宿題にならないのではという意見もあります。
しかし、できる子が調べてくればいいです。
他の子どもたちは、その姿を見て宿題への認識を変化させます。
そうか、調べるのは、あのようにすればいいのかとわかればいいのです。


次に、辞書、参考書の活用です。
家で、復習として、さらに詳しく調べたい。
明日、学校で勉強するところを調べておきたい。
一部の子どもから始めます。
一人の子どもを通して、他の子どもたちに学びの姿を見せます。


宿題は全員一律、選択的課題も入れます。
これは、高学年で予習復習の学習に入る前段階です。
学校図書館の活用も進めます。
調べ学習の時間として、図書の時間を活用します。
学校で復習や予習を宿題としてやらせます。
やり方を指導するために、学校で指導します。


宿題は、家庭に戻れば、基本的には、独りで取り組みます。
独りでできない宿題はださないようにします。

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