教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 545回  6年生の学習指導 テスト作成を子どもたちに

子どもたちにテストを作成させることで、学習を違った角度から見直しができるようにさせます。


最初は、班の子どもたちで一枚の学習テストを作成させます。
算数はテスト問題がつくりやすいので、算数のテスト作成から始めます。
今でしたら、一学期の学習のなかから問題を作成します。


この学習は大切だ、よく間違えるという問題を作成します。
班で単元ごとに分担するのもいいでしょう。
単元の枠を取り払って作成するのもいいでしょう。


班においては、4人の班員でしたら分担して問題をつくるようにします。
独りで難しい子どもは、サポートします。(友だち・先生)
テストの採点については、最初は、先生がしたほうがいいでしょう。
採点とはいっても点数はつけません。
どこが習熟できていないかを見極めるための活動です。
点数が一人歩きをしないようにします。


学級の親密度が増してくると、自分が出題した問題は自分で評価させます。
その結果、どこが間違えやすいかを全員の場で説明します。
個人の情報の問題があるので、点数はつけません。


このようにして、各教科、班で問題作成をします。
問題作成そのものが復習になります。


次に、このシステムが軌道にのってくると、教科学習実行委員会を組織します。
各教科ごとに分かれて委員会をつくります。
自分の得意な分野に参加して問題を作成します。


注意すべきことは、子どもたちの主体性を尊重して先生がサポートしていくことです。
子どもだけに任せたままにしません。
子どもたちの作成問題の検閲、テスト結果の評価を事前に先生がチェックします。


子どもたちを主体的な子に育てるためには、その裏で、先生が黒子のごとく子どもたち一人ひとりを寄り添うことが必要です。

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