教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 357回  授業は 盛り上げて 終わる

授業開始、5分以内に本題
前置きを長くしません。
前時の復習もいりません。
既習内容を活用できるような学びをいれます。
授業開始後、すぐに課題を提示したらどうでしょうか。
発問として子どもに投げかけます。


ていねいに既習内容を想起
反対に、前時の学習したことを確かめてから本題に入ります。
すでに理解している子どもは退屈になります。
今日の学習に新鮮さを感じません。


すぐに本題に入ると
わからなくて迷う子どもがでてきます。
半数の子どもはわからないかもしれません。
それでいいのです。
わからなくすることがねらいです。
学び始めに不安を与えます。
次に、なぜわからないのか、何がわからないのかを模索させます。
これらのことは、以前に少しお話したことがあります。


今日は、授業の終わり5分間の扱い方
ふつうの授業の流れは、最後に勉強したことを振り返りまとめます。
感想を書くこともあるでしょう。


そこで完結させない授業
次の課題、内容に少し足を踏み入れます。
今日は、小数のわり算の仕方がわかったね。
次の時間はどうなるのかな。
教科書をみてごらん。
今日勉強したことと同じわり算かな。
子どもたちは「ちがうようだ」「どこが違うのかな」と。
次時の学習内容への関心を高めます。
そうですね、ドラマの予告編です。


理科の場合は、結論、わかったことから、さらなる疑問を出させます。
そして、それに対する簡単な予想を立てさせます。
そうしておくと、次時の子どもたちの学習意欲は違ってます。


国語の場合も次のようにします。
登場人物の気持ちを読みとります。
そのあと、次時の登場人物の気持ちの変化を見通します。
次の場面を読ませます。
「どうだった、変わったかな」と問いかけます。
子どもたちに次時の課題を入れます。
そして「これで終わります」と締めくくります。


学習の意欲を継続させることがねらい
同時に、宿題から予習中心の学習に切り替える方法でもあります。
盛り上げて終わる授業を実践されたらどうでしょうか。

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