教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 379回 社会科 先生が資料を解説しない

路傍の石

4年生の社会科学習の単元に「自然災害にそなえる人々とわたしたち」
があります。
そのねらいは
どのような自然災害が発生したのか。
どのような被害をもたらしたか。
地域の人々が、自然災害の被害を減らすためにどのような努力を
しているかを考える。
今、災害が多いなかでとても大切な学習です。


ある先生が、この単元の勉強はおもしろくないと言われました。
子どもたちに読んで説明して終わるつもりだということでした。
このような場合、指導者自身が教材に興味、関心がないのです。
指導者は、自然災害について、子ども抜きで調べたり考えたりする必要があります。
自然災害については、ネット動画が多いです。
自分なりに課題意識をもって調べることが必要です。


実際にどのような自然災害がおきているかを調べます。
その原因についても考えます。
指導者が調べていくうちに、「そうだったのか」「どうしておこったのか」
「被害の状況は」「事前に被害を少なくできなかったのか」など、指導者の気づきと疑問を膨らましていきます。
教材の研究だけで何日もかかります。
そうしているうちに、これは子どもに気付かせよう、考えさせようという課題がでてきます。


社会科の教材研究は、教科書や副読本だけでは勉強できません。
実際に起きている社会事象を見つめることから始まります。
生活と切り離せないところに社会科の学習のおもしろさがあります。


子どもたちが、社会事象を自分の問題として考えられるようになるかが目標になります
自分の生活、生き方と結び付けて考えることができるようになることです。
そのためには、学習過程において
何が問題であるのかを事象のなかからとらえる力を育てる。
②問題に対して、自分なりに推理したり仮説を立てたりする。
③課題に解決な資料(多くは教科書で与えられている)から、問題を解決するのに必要な情報を集める
④集めた情報から問題について考察する。
⑤わかったことを自分に引き寄せて考える。(傍観者ではなく)
 一人の人間としてどうすればよいかを考える。


情報を集める
そこで、資料としての写真から、どれだけの情報を引き出せるかが大切です。
「写真を見ると、こんなことがわかるでしょ」ではだめです。
写真を先生が解説してはいけません。
まず、子どもが自力で写真に向き合えるようにします。
そこから、いくつの気づきと疑問を見つけるかを競いあわせます。
写真以外にグラフや表についても同じようにします。
最初は時間をかけて見つけさせます。
そのうちに、子どもたちは、気づきや発見が楽しくなってきます。
最初は、課題とつながっていなくてもいいです。
とにかく、資料を前にして、できるだけ多くの情報を引き出すことができるようにします。
写真を見せて先生が説明しているようでは、子どもたちの資料を読む力はつきません。
先生のフィルターを通さずに、子どもの目で資料を読ませます。


社会科は知識を教えるのではなく、社会事象の探り方を教えます。

実践者としての道を求めて

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