教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 268回 劇指導その2  共に創り上げる意欲

劇の脚本をわたして「さあ、始めなさい」では、子どもたちの意欲は持続しません。


 子どもの意欲を持続させるためには
  ①めあてを持たせる。どんな劇にしたいのか。
   具体的なイメージを持たせて、そのイメージを全員であわせてみる。
みんなで創り上げるという共通意識。
その共通意識は、その劇を作り上げていくという過程において全員が参加
できるようにする。
練習において、立ち止まって話し合う場面を多くつくることと、どのような考え
も受け入れていく平等性を確保する。


  ②完成までの見通しを持たせる。
   指導者に導かれるのではなく、今、活動していることが全体の流れの中でどこに位置しているかをいつもわかっているようにする。
見通しがあることで進捗状況がわかる。
車の渋滞時、進行方向の渋滞原因がわかっていると落ち着く。


  ③練習後、誰にみてもらいたいのかを明確にする。
家の人、下級生、お年寄りの方など
   見てもらえる人たちがいると、子供にとってさらなる意欲の増幅が
   期待できる。
   特に、下級生への発表は、子どもたちの意欲が増す。
  私の場合は、1.2年生を招待したり、老人福祉施設を訪問したりして発表会を実施しました。保護者は多目的ホール、または、体育館で公演します。
 体育館で保護者、下級生に見てもらったことも多くあります。
 劇発表会は20回を超えました。


発表会まで練習 その見通し


練習期間は3週間程度
1ステップ  読み合わせ 脚本を見て
2ステップ  通し練習  脚本を見ないで
3ステップ  振り付け練習 振り付けを考える


4スタップ  立ち稽古
5ステップ  大道具、小道具の制作 
       衣装を考える
       裏方の仕事を分担


6ステップ  舞台稽古 道具も入れた舞台設定
7ステップ  衣装着用 照明も入れて本番通り


 それぞれについては、次回から書きます。
                         その3に続く

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