教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想  57回 休み明けの子どもに応じた 学習指導


休み明けの月曜日、子どもたちはどことなく落ち着きませんね。
まして10連休ともなるとなおさらのことです。
子どもたちが休みによって、生活習慣が学校とはちがってしまうので、学校のように規則正しい生活には窮屈さを感じるようです。
休み明けの一時間目の授業は子どもがのってこないことがあります。


 しかし、子どもの状況がわかっているなら、休み明けの子どもたちを踏まえた学習を提供することも考えてみてはどうでしょうか。
 一時間に占める独り学習の時間の割合を大きくします。一時間すべてを独り学習にしてはいけません。
声をだす活動を多くしたり、調べたりする学習も増やします。
あまり難しい問題は一時間目からは扱わないようにします。


1.2時間目ぐらいは、少しリラックスできてわかりやすい学習展開をします。
子どもたちのエネルギーが発散できる場面を多く設定します。
入力中心の授業よりも子どもたちのエネルギ―を発散させる出力中心の授業に切り替えます。・
要するに、学校に出てきた子どもの表情を読み取って、その子どもたちにあった学習展開を考える必要があります。


反対の指導をすることもあります。
一時間ぐらいは、子どもたちをぐいぐい引っ張っていけるような授業を展開してください。緊張感のある授業も取り入れます。


一日の授業を準備するとき、5時限まで実施するときに考えなくてはいけないことがあります。先生対子どもの学習、班による作業学習、独りで学習進める個人学習、子ども対子どもの話し合いや教えあいによる学習など、学習形態に変化をもたせ5時間とも同じ学習形態が続かないようにします。
一日の教科内容だけでなく、学習形態が重ならないように配慮することもあっていいと思います。


教室環境においては、朝の換気をしっかりとして、子どもたちが登校するころには清々しい教室にしておくといいですね。机の雑巾がけ、教室の整理整頓、あるいは、花瓶に花をいけたり、植木鉢をおいたりして環境を整えます。


教室掲示を休み明けには一変させておくのもいいです。
子どもたちが休み明けに登校して入室したときに、先週の教室とは違う新鮮な空気を感じられるようにしたいものです。

×

非ログインユーザーとして返信する