教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想300回  4月の教室づくり その3 子どもを迎える準備

ロッカーの整備
隅々まで丁寧に拭き掃除をします。
先生によっては、掃除は、自分たちで使うのだから、始業式の当日に大掃除をさせたらいいとおっしゃられ方もいますが、私は、違うと思います。
ホテルの宿泊室を止まる人間が自分で掃除したらどうでしようか。
もちろん、子どもたちは客ではありませんが、初日は先生にとって大切なゲストだと考えます。
最初にすっきりさせて子どもたちにその感覚を体を通して入力しておくのです。それが基準になって、日々の掃除を始めます。


ロッカーの名札、氏名の貼付などもします。
独りでもゆがんて氏名の札が貼られていると、その子どもはどのように感じるでしょうか。「どうして、僕だけが違うのか」という不信感を芽生えさせるかもしれません。
公平にという言葉は、この場でも生きています。
同じようにできることはきちんと同じにします。
それが先生の子どもに対するメッセージです。


学習用具の整備
学習や係活動で必要なハサミや筆記用具などをそろえておきます。
画用紙や色画用紙、ざら紙などの棚を作ります。
思い立ったら、すぐに活動できるようにします。
用具については、子どもの生活が進むにつれて必要なものを追加します。
私は、話し合いを大切にしましたので、いつも、机の配置はコノ字型にしていました。そして、中央に、余った児童机を4つ並べて、その上にテーブルクロスをかけていました。
このテーブルは、係の活動や話し合い、さらには、班別で私との給食の場にしました。結構使い勝手がありました。


最後は、教室の隅々までをはいてから雑巾掛けをして終了です。
もう一つ忘れていました。
花瓶にさした花です。もちろん鉢植えでもいいです。
中央のテーブルにちょこんとかわいい花を置きます。
壁に絵をはるのもいいですね。


こうして、「働きかける者が働きかけられる」ということをねらいとして実践します。
子どもたちに働きかけることが、やがて、子どもたちから働きかけられるようになります。
親と子どもも同じですね。

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