教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 3回 もう 終わったよ  やっと 終わったよ

まもなく一年の活動が終了します。
そして、終業式、卒業式を迎えます。
それぞれの当日の子どもの様子がおもしろいですね。


「もう 終わった」「やっと 終わった」
子どもたちの終業式や卒業式を迎える子どもたちの気持ちです。


「もう 終わった」
楽しいクラスだったのに もう終わった
みんな仲良しだったのに もう終わった
みんなとの勉強が楽しかったのに もう終わった
力を合わせて乗り越えたクラスだったのに もう終わった
先生と一緒に過ごせたことがうれしかったのに もう終わった
みんなにぼくのことを認めてもらえたのに もう終わった
ばらばらだったクラスがまとまってきたのに もう終わった
いじめたりけんかしたりすることがなくなったのに もう終わった


「やっと 終わった」
けんかが多いクラスだったけど やっと終わった
いじめも多かったけど やっと終わった
勉強つまらなかったけど やっと終わった
先生が嫌いだったけど やっと終わった
学校にあまり行きたくない日が多かったけど やっと終わった
ストレスがたまる毎日だったけど やっと終わった


どうでしょうか。
最後の日、子どもたちが教室を去っていく時の子どもたちの表情を観察してみてください。
一年間で子どもの表情が解放されていたり、明るかったりするのは、始業式と終業式の日だけかもしれないですね。
終業式の日、学校全体が活気に満ちていることがあります。
そして、新年度に期待と不安を背負って進学、進級していきます。

×

非ログインユーザーとして返信する