教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想  48回 GWあけ 本格的に学び方の指導が始まる

ゴールデンウィークが始まりました。
 この休日は、先生にとってほっとする期間でもあります。4月は、子どもたちとの出会い、新学期の事務処理等で忙しかったことと思います。
 子どもたちにとっても慣れない学校生活で緊張の連続でした。


 家庭訪問も終わり、家庭での子どもたちの様子や保護者の子どもに対する願い、学校に対する要望もわかってきたのではないでしょうか。
 記録として整理します。特に、4月の間に先生がとらえた子どもたちと、家庭訪問で聞いた子どもの様子とを照らし合わせてみることです。
 そのずれを検討の対象にします。
 学校と家庭での子どもの様子の違い、親の子どもへの関心の程度、父母と子どもとの対話状況、親の学校に対する要望(時にはクレーム)を記録しておきます。


子どもをとらえていく過程において、三つの角度からとらえます。
先生個人としてとらえた子ども、親が把握している子ども、その子の周辺の友達が感じている子どもを照らし合わせます。
 まとめると、学校、家庭、学校と家庭の間の子どもの様子です。


この休日は先生にとって休息の時間ですが、GW明けから始まる本格的な学習指導の準備期間でもあります。
5月から6月、2ヶ月は、学習の仕方、学び方を指導します。
各教科の学び方、ノート指導、予習や復習の仕方(宿題ではなく予習と復習として位置づける)
を指導します。
 さらに、自分の学習したことを友達に伝える発表の仕方も指導します。さらに、話し合いへと発展させます。


 話し合いもつぶやきから始まり、ペアによる話し合い、班による話し合い、相互学習へと発展させます。
そして、自主協同学習、集団学習の世界に子どもたちを導いていきます。


5月は、個人を鍛えるときです。
学習で鍛えていきます。
それが個人の学び方指導です。
独りで考えることを身につけさせます。
6月は、本格的にペアを使って学びあいを指導します。
2学期になると本格的な小集団学習に入ります
2学期、11月以降は、集団学習としての学び方指導に入ります。


いずれにしても5月と6月は一年間の中で、学びの基礎を指導します。

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