教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想  464回 教科学習実行委員会 今の学び集団を生かそう

三学期も折り返し地点です。
あと、一か月あまりで終了です。
各教科学習も2月から遅くても3月上旬に終了されるでしょう。
教科書が終了したら何を学習されますか。
優勝が決まったプロ野球の消化試合になりませんか。


一年間のうちで、この時期に先生が育てられた結果、成果がでます。
子どもたちと先生は、4月に比べると、親近感も増しお互いの気持ちもわかり合う部分も多くなっているはずです。
だからこそ、残された期間のなかで、先生の実践をさらに磨くチャンスにします。


教科学習はまとめの時期、復習に入ります。
多くのプリントを活用して復習を予定されているかもしれません。
先生の投げ込み教材を入れて、その教材効果、子どもたちの反応を確かめることができます。
授業形態をお試しに実践することもできます。


国語であれば、詩の指導が苦手であれば補助教材をだして実践研究ができます。
卒業を控える6年生ならば、中学校で習う漢字の読みの習得もできます。
感動的な文学作品を取り入れ、子どもたちの感性をさらに高めることもできます。
理科ならば、実験中心の問題を作成して、科学的思考力を高めることもできます。
あるいは、生物・化学・物理・地学の4領域ごとにまとめて復習することもできます。


社会科、高学年なら、日本地図、世界地図を見ないで書けるようにします。
歴史学習であれば、先生が思い入れのある時代を資料をもとにして詳しく学習することもできます。


私は、各教科別の学習実行委員会を遅くても3学期には組織していました。
学習の進行を子どもたちに任せるためです。
自分が指導した学び方がどれだけ身についているかを確かめるためです。
子どもたちの主体的な学びは、子どもたちにさらなる意欲をもたらします。


3月は復習の期間です。
どのようなことを復習したいか、学年に関係なく子どもたちにその内容を考えさせます。
そして、子ども自らテストを作成させます。
印刷して、全員に取り組んでもらい、確かめは全員学習で教科実行委員会の子どもたちが運営します。
これは、子どもたちの苦手な内容がわかります。
子どもたちが学習内容の何を大切にしているかがわかります。


6年生の子どもたちが低中学年の国語作品をもう一度、今のみんなで取り組みたいという願いをだしてくることもありました。
今の学習集団だったら、もっと深く、楽しく学習できるのではと考えていたからです。


4月から一年間の実践を積み重ねることで、今の3月だからできることがあるはずです。
学習でも、生活でも、そして、学級の文化の創造においても。

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