教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想306回 授業開始は 教科書の表紙から 私でも参加できる

授業を通して、子どもたちの顔を明るくしていきます。
それが、先生として、社会不安に対抗する一つの教育的方法です。


今日から、授業の教材を通して、授業の在り方をお話します。
具体的な場面を通して考えてみます。
どの教科でもそうですが、最初の子どもたちとの出会い、授業導入は入り口を広くしておきます。
「ぼくでも、わたしでも 参加できる」
この気持ちを一か月の間に授業を通して、ひとりひとりの子どもたちに入れます。


国語開き 1時間
指導目標
○表紙、とびらの学習を通して、国語学習に対して興味をもつ。
   ➡誰にでも参加できる題材を通して、全員で学ぶことの楽しさを味わえるようにする。
 ○和やかな雰囲気で学習できるようにする。(全員参加)
   ➡和やかさは、子どもたち一人ひとりが「私でも参加できる」という気持ちを持った時に生まれるものである。


指導にあたって
 ○表紙の絵、教科書の名前の意味を想像させる。
    教科書作成者の意図は
   「イメージを広げる楽しさ今回の表紙もやっぱり,1枚の絵の中にいろいろな小さいお話を盛り込みました。見る子どもたちのイメージに任せたいので,そうきっちりと描き込んではいませんが。表表紙と裏表紙合わせて,さまざまな見方,楽しみ方ができるように工夫したつもりです 」よく見てみると,「あっ,こんなところにこんな動物が!」とか,「おや,ここにも何か隠れている!」とか。そういうちょっとしたストーリーを見つけて,楽しんでもらえたらいいですね。」


  ➡さまざまな見方、楽しみ方ができるようにする。
    ○とびらの詩、イメージを広げながら楽しんで読めるようにする。
○全員で音読する楽しさを味わえるようにする。
▲子どもたちの音読に対する意欲や合わせようとする意欲に乏しい語ともたちもいる。
   ⇒そこが指導の始まりになる。⇒大きな声、合わせる をめざして
 ◎子どもの観察が大切である。
➡学習への意欲評価  声の出し方を通して観察する。
声をだすことに積極的な子どもとそうでない子どもを把握します。
声の出し方は、子どもたちの学習意欲、特に、自信の有無に関係することが多
いです。


指導展開  光村国語教科書の場合


めあて「表紙で楽しもう」という言葉を板書する。
☞ ページをめくってはいけません。表紙も教科書です
  教科書の題名から想像する。
①教科書の題名は「かがやき」ですが、何がかがやいているのか。
②全員起立 一つずつ答える
3年の教科書の題名とつなげて考える。
①三年の国語の教科書のタイトルは「わかば」である。
三年とつなげて考えると「わかばが かがやく」
③1,2年の教科書の名前を確認する。
  「かざぐるま」「たんぽぽ」
 表紙と裏表紙を広げさせる。
★答えたら着席。同じものでもよい。全員に言葉を出させることがねらい。
★教科書の名前には、教科書をつくった人々の願いがこめられているということを理解さ  せる。


 表紙の絵から物語をつくってみる
①全員起立 
 絵を見て思いついたこと、感じたこと、わかることを発表する。
とびらの詩を楽しもう
①全員音読する。
②本をふせる。覚えた人は手をあげる
一人指名で発表する。
③二回目を読む
読み終わったら本をふせる。
覚えた人は挙手。指名して発表。 
 ★全員起立の場合は答えたら着席という発言の形をとる。全員参加の機会均等。


★「覚える」「暗記する」という能力は、子どもたちにとって大切な力であるので、これ からも頻繁にその場面を設定する。


ひろげる 音読から群読へ
①輪唱読みをする。
②グループに分けて群読する。 グルーブの分け方はいろいろ試してみる。
男女別 班別


ふりかえる   題「これから始まる国語の勉強」についての感想を書く。 感想は、三行以内と決めておく。例外もあり。


子どもたちは最初教科書の表紙を勉強すると言うと驚きます。
どの教科の教科書でも実践してみると楽しいです。
算数は、表紙の中にどれだけ算数的なことが隠されているかを見つけます。


指導案として書いたつもりですが、うまく表示できないのでお許しください。

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