教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想 303回 4月初めの児童理解  挨拶・呼名・返事・自己アピール 

教材研究 授業研究 その間にあるものは、児童研究(理解)です。
児童理解は子どもたちの事実の拾い上げから始めます。
あまり先入観を持たないようにします。
前学年の引継の時に「この子は手こずってねえ」「この子はすぐに暴言をはくので困りました」「この子には注意してください。親がすぐに文句を言ってきますよ」など、あげれば限りがありません。
そのような第三者から聞いたことにこだわらないようにします。
ただし、身体的なことについては、命の問題ですから、しっかりと引継ぎをします。
指導要録は事前に目を通しません。二週間ぐらいたってから、一通り子どもの状況がわかってから読むようにします。先入観で子どもを見ないようにするためです。


子どもたちとの初対面の印象を大切にします。
始業式、最初の日、出席探検をし、呼名・・・返事 をします。
返事は自分であることを表明する最も短い日本語です。
この「はい」がどの程度できるかは、その子を理解する上で重要なことです。


そのときの子どもの印象を心にとめておきます。
あとで、印象を記録できる子どもは書いておきます。
こうして、一週間程度、毎日、出席調べ(呼名→返事)をして印象を記録します。最初の印象、直観は大切なのです。
なぜ、そのように感じるのかを日ごとに追跡します。
また、返事の時に印象に残らない子どもがいますが、その子は自分にとって要注意です。プラス、マイナス印象で目立つ子どもはすぐにわかるのですが、どちらでもない、一見、特徴が見えない子どもこそこれからの課題でもあります。


新学期開始一週間は、毎朝出席をとります。
さて、一週間続けるとマンネリになることがありますので、「今日は返事のあとにあなたの好きな食べ物を一つ話してください。」と伝えます。そうすることで、教室に和やかさが生まれます。他にも先生が聞いてみたいと思うものを質問項目にいれます。


すぐに慣例としての朝の会をしません。
中学年以下なら、
気をつけ(全体がそろう)→挨拶(元気さを求めて)→出席確認をします。
時には、立って自分で名前を言って(アピール)着席させます。
「名前だけで自分をみんなにアピールしてごらん」と指示します。
これ以外にいろいろと変化をつけます。
向かい合ってお互いに名前を言い合って自己紹介させます。
他にもいろいろと楽しくなれる、雰囲気を明るくできることがあると思

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