教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随感随想 13回  新学年 最初の一歩

三学期の終業式の時の子どもたちの顔を覚えていますか。
 明るい顔をして教室を後にした子ども。
 走るように教室を去っていった子ども。
 少し暗い顔して、退室したくないという子ども
 教室の掲示を惜しむようにながめながらでていく子


 この時の子どもたちの顔は、学級に対する子どもたちの評価です。一年間の学級の評価であり、先生の評価でもあります。
 他の学年の子どもたちの廊下で帰り際に出会った子どもたちの表情、おもしろいですね。
 いつもは、ほとんど挨拶をしなかった子どもたちが、私をのぞき込むようにして「先生、さようなら」と元気な声をかけて学校を後にします。
 この時の子どもたちの次の学年への期待と不安の気持ちが見え隠れします。


 さて、もうすぐ、新学年のスタートです。
 担任発表のときの子どもたちの顔、期待どおりだ、今年は最悪だという顔をしていますね。
 まあ、あまり気にしないでください。期待されない方が、新しい担任にとってはうれしいのですが。逆に、最初から期待されてしまうと、プレッシャーがかかりますね、心地よいものですが。


 職員室での担任発表があった日から先生の活動開始です。学年当初は、煩雑な事務の仕事に追われます。教室美化を始業式までに少しずつこなしていきます。


次回から、子どもたちを迎える準備についてお話します。

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