教育随想(授業づくり・集団づくり・児童理解)

実践、反省、さらに実践・・・

子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
 わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。

教育随想  34回  先生の話し方を 振り返って

先生の説明は、子どもたちの思考の速さに合わせることです。
子どもたちの考える働きに合わせて話す速さを調整します。
低学年の子どもには、さらに、間合いをとって話します。
低学年の子どもたちは、先生の話を自分の頭の中で再度繰り返します。
その繰り返しが終わるまで、間をとってあげることが必要になります。


最近のテレビやラジオ番組の中でも、出演者の話が速いです。
センセーショナルに話そうとするのはわかりますが、聞き手としては、じっくりと話し手の意図を心の中に沈めることができません。
バラエティーの出演者に至っては、さらに、聞きづらいことがあります。
テンションをあげて話す意図はわかりますが、聞き手にとって返って聞きづらくなることもあります。


先生の話は、学年に応じて間合いと速さを変えていくようにします。
そして、一文をできるだけ短くします。
接続詞の多用は、低学年の子どもほど聞きづらくなります。


校外学習の前日の話
 明日の持ち物、黒板に書いています。
 注意点、メモとパンフレットを忘れないように


 話の内容を子どもの目から入れるか、それとも耳から入れるのかを選択します。
 連絡事項を黒板に書いておき、疑問があれば質問させるようにします。


先生の話し方でよくあるくせ。
私も話すことは上手ではありません。
だから、職員会や朝会指導の先生の話を参考にさせてもらっていました。
職員会は、先生型の話を聞きながら参考になることをメモしていました。
「えーと」「あのうー」などの無意味な言葉が多すぎることです。
その言葉をなくすためにはその「あのー」の代わりに間合いをとるようにします。次の話の内容に詰まったら「間合い」をとって考えます。
 句点までの時間が長いです。
一文が長くなります。
中には、文を完結させないで次に進んでしまうことがあります。
句点の喪失です。


さらに、職員会での話。
結論が一番先にこないことがあります。
子どもたちには「結論を先に」ということを指導しながら、先生は、話が終わるまで話し手の意図がわからないということがありますね。 


 そこで、先生が話し方のスキルのレベルアップをする必要があります。


 結論を明確に
 前置きを短く
 間合いを聞き手に応じてあける


 さらに、強調するときは手振り、身振りの活用
 強調するときは小さな声の方が有効
 子どもたちが耳をたてるように聞かせる。
 さらに、話は耳だけでなく目から入れるようにする。
 先生のまなざし、表情、身振りすべてを駆使して子どもたちに伝えます。


先生の修行ですから、すぐには難しいですが、いろいろな方の話し方を参考に
するとよいです。

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