教育随想 301回 4月の教室づくり その4 健康的で明るい教室づくり
二つの視点で準備します。 「視覚に受ける印象」「心的に受ける印象」です。 視覚に受ける印象 今までもお話しましたが、採光、照明器具 反射板 蛍光管柱、壁の汚れです。 さらに、窓ガラスです。これがなかなか難しいです。 どうしても完璧にはなりませんし、雨が降った翌日は、せっかくふいたのにと思います。 ... 続きをみる
子供たちを相手にして、悩んだり迷ったりしている先生に読んでいただきたいと思っています。
迷うことが、悩むことが先生の良心であり、最も大切な能力ではないのでしょうか。
わかったことよりわからないこと、できたことよりできなかったことに 心を向けていく先生は 素敵だと思います。
教育随想 301回 4月の教室づくり その4 健康的で明るい教室づくり
二つの視点で準備します。 「視覚に受ける印象」「心的に受ける印象」です。 視覚に受ける印象 今までもお話しましたが、採光、照明器具 反射板 蛍光管柱、壁の汚れです。 さらに、窓ガラスです。これがなかなか難しいです。 どうしても完璧にはなりませんし、雨が降った翌日は、せっかくふいたのにと思います。 ... 続きをみる
教育随想300回 4月の教室づくり その3 子どもを迎える準備
ロッカーの整備 隅々まで丁寧に拭き掃除をします。 先生によっては、掃除は、自分たちで使うのだから、始業式の当日に大掃除をさせたらいいとおっしゃられ方もいますが、私は、違うと思います。 ホテルの宿泊室を止まる人間が自分で掃除したらどうでしようか。 もちろん、子どもたちは客ではありませんが、初日は先生... 続きをみる
教育随想299回 4月の教室づくり その2 先生の小さな気配り
細かいことですが、とても大切だと思っています。 時計の時刻調整 時計を前にかけるか側面にかけるか悩むところですね。 私は、最初は側面でしたが、何ヶ月か経過したとき、子どもたちに時間の管理をさせたいと思う時は前面に持ってきます。 時計が前にあったら子どもたちがちらちら見るので集中できないのではという... 続きをみる
教育随想298回 4月の教室づくり その1 前年度の異物の除去
新年度 新しい教室が決まります。 先生は子どもを迎える準備をします。 子どもを迎えるまでがとても急がしいのです。 子どもたちにできるだけすっきりとした教室で生活させるようにします。 どのような仕事があるかを紹介します。 私が実際行ってきたことですが、先生のほうで取捨選択してください。 私の願いは、... 続きをみる
一年間の仕事が終わりましたね。 今は、ウイルスのため地域によって登校事情が違っています。 どのような自然災害、事件事故が起きても、社会のニュースに惑わされることなく、浮き足立つことなく、先生は、冷静に子どもたちを守ることに力をそそぐことが大切だと思います。 世の中の動きがどうなろうとも、それぞれの... 続きをみる
教育随想 296回 学年末 4月当初の願いはどこに 振り返りの意味
4月当初、新しく担任(教科担任も含めて)が決まり、心地よい春風を受けて、担任としての気力も充実していたことでしょう。 学級づくり、授業づくりに高々と理想を揚げておられたことでしょう。 それが3月になって、一年間終了した今、どのような感想をもっておられるでしょうか。 4月当初は、こんな子供を育てたい... 続きをみる
教育随想 295回 班学習の導入は 意欲を助長してから入れる
「まず、独りで考えてごらん。」 「班で話し合ってごらん」 授業中によく出される指示です。 子どもたちを先生から離す時です。 この指示が時々妙なところで出されることがあります。 授業者が学習を進行する上で困った時です。 子どもたちが停滞して為すすべがないときです。 困ったときの神頼みとして、班の話し... 続きをみる
「先生、ぼく万引きしてしまった。どうしたらいい?」と涙を流しながら話しかけてきた男の子。 卒業式の最後の練習が終わった日、卒業式の前日でした。 私は、彼の話を聞いてショックでした。 私が一年間かけて指導してきたことは何だったのだろうかと悔いました。まだ、若い時であったのでうろたえました。 先生とし... 続きをみる
一人ひとりの理解の上にたった学習展開を よく研究会、研修会で言葉としてよく耳にする言葉ですね。 これを考えるためには、一人ひとりの上にたっていない学習展開を考えてみましょう。 学習の目的がすべての子どもに理解されてから学習が始まっていないことです。見切り発車ですね。 何がわかる、どこまでわかればよ... 続きをみる
教育随想 292回 学年末に初めて 去年の子どもの成長と比べる
学年別登校を実施して、終業式や卒業式を実施する学校も多いですね。 一年間の先生の指導の終了です。 学級担任をされている先生、去年の子どもたちと比べてどうですか。 子どもたちの学びが主体的になってきた。 学習意欲を持たせることができた子どもの割合が大きくなった。 当番活動や係り活動を自分たちで運営す... 続きをみる
教育随想291回 「やりたいこと、好きな事を、思い切り、やらせる事」そのためには
前回の私の主張をまとめていただきました。 その子が、やりたいこと、好きな事を、思い切り、やらせる事! この条件を与えられた時、その子の眼が輝き、その子は、自分の最大のエネルギーを発揮する」(コメントより) いただいたコメントから、さらに書かせていただきます。 だれもがそのように思っているのですが、... 続きをみる
前回、自学自習ができないことについてお話しました。 もう少し具体的に考えます。 一つ目は、課題がいつも指導者から与えられているということです。 私が、授業最初の5分間を大切にすることを伝えたことがあります。 そこでは、子どもたちが、「何をするのか」「何を使って学ぶのか」 「どのように学ぶのか、その... 続きをみる
教育随想289回 学習指導の目標は 自学自習であるはずなのに
コロナウイルスで学校が休校しています。 子どもたちの学習は、学校から家庭に移りました。 ニュースによると、 子どもたちの学力が低下する 家で自分で勉強しないので困っている 子どもは何をしたらよいかわからないので、学校が手だてを与えてほしいなどなど、いろいろなことが報道されています。 さて、これを聞... 続きをみる
授業を子どもたちの「ものの考え方」や「意欲」と切り離して考えることはできないことは今までお話してきました。 「考える」は頭とするなら「意欲」は心です。 考えることを通して意欲を膨らませることもあるし、意欲(好奇心)があって考えが進むこともあります。 意欲とは感動です。 感動があるとき、子どもたちは... 続きをみる
教育随想 287回 授業 子どもの学びと意欲を把握するために
れについては、先生方はいろいろと工夫されておられると思いますので、ここでは、私がしてきたことについてお話します。 前もってお断りしますが、教育技術はその人の子どもとの取り組みから生じるものであり、その場においてしか通用しないものも多くあります。 だから、参考書の技術において、最初は借りてきたもので... 続きをみる
まず、最初に授業者として意識しなければならないことは、教材優先の授業から子ども優先の授業に切り替えていくことです。 教材を教えることは大切なことですが、ただ、「教える」ことが「子どもが学んでいる」ことになっていないことがありますね。 医者の例をあげます。 一つの病気を治療するマニュアルはあります。... 続きをみる
教育随想 285回 残りわずかの三学期 先生にとっては新学期の始まり
休校に入っているところが多いので、子どもとのかかわりは少なくなりますね。 子どもたちにとっても、あとわずかになってきました。しかし、先生にとっては、この休校期間の日々は1年間の総決算です。 そのことは、即、新学期の子どもたちへの指導の始まりです。 先に進むための振り返りです。 反省のポイントを3つ... 続きをみる
教育随想 284回 臨時休校中の過ごし方課題 だれの課題ですか?
「臨時休校が始まり、保護者や児童、生徒らは戸惑いを見せながら突然の春休みに臨んだ。家庭や地域での子供たちの過ごし方も、新たな課題として突き付けられている。」(新聞情報) さらに、親の声として次のようなことを取り上げています。 「子どもが自宅でゲーム三昧になっている」(母親)「中高の学生がファースト... 続きをみる
現実の社会情勢の中から、教育現場、とりわけ学校現場や教室現場で何を重視すべきかを考える必要があります。 教育効果は、すぐに効果があるものと長い時間をかけて大人になってから発現するものがあります。漢字や計算ができるなどは訓練すれば、その効果が早く表れます。 しかし、人間としての生き方は、学校を卒業し... 続きをみる
コロナウイルスの感染拡大に対して、学校が休校になりました。 マスク、トイレットペーバーが消えています。 アルコール消毒の用品も消えています。 世の中が波立っています。 人々に冷静さが失われようとしています。 Twitterで声をげられたドラッグストアの店員さんの話がありました。 「コロナ問題で毎日... 続きをみる